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小倉監督ベンチから立ち上がれず…名古屋、降格現実味「現状の中でやっていくしかない」

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[7.23 J1第2ステージ第5節 名古屋1-3甲府 パロ瑞穂]

 名古屋グランパスがホームでヴァンフォーレ甲府に1-3で敗れた。年間順位で降格圏に沈むチーム同士の対戦だったが、17位の甲府に軍配が上がった。

 試合は前半11分にFW河本明人のアーリークロスをFW稲垣祥に押し込まれて失点。後半に入って押し込み、17分にDF酒井隆介のゴールで同点に戻した(当初はDF矢野貴章のゴールと発表も訂正)が、同30分に酒井のミスからFWドゥドゥに加入2試合連続ゴールとなる勝ち越し点を献上。同32分にはMF田中佑昌にダメ押し点を決められた。

 もうどうにもならない状況なのか。名古屋の史上初のJ2降格が現実味を帯びてきた。残留争いのライバルにも敗れた名古屋。次節から横浜FM、広島、浦和と続く上位チームとの対戦を前にした勝利が絶対条件だった一戦も取ることが出来なかった。

 ゴール裏にあいさつに行ったイレブンにかけられた声は、もちろん厳しい声もあったが、それよりも選手たちを勇気づける声も多かった。「お前らがやるんだよ」「顔上げろ酒井!」。ただ今は優しさの方が、痛みとして選手の胸に突き刺さる。

 試合後、小倉隆史監督はしばらくベンチから立ち上がることが出来なかった。「現状の中でやっていくしかない。今、できる選手の中でやっていくしかないですね」。次の試合に向けて、チームをどのように立て直すのかという質問に絞り出した答え。指揮官の言葉に具体性がないのが悲しい。


●[J1]第2ステージ第5節 スコア速報

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