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今季J1で初のハット!!柏FWクリスティアーノが決意「タイトルをなんとしても獲得する」

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[7.23 J1第2ステージ第5節 柏3-2G大阪 柏]

 2016シーズンのJ1ハットトリック第1号だ! 柏レイソルはFWクリスティアーノの3ゴールで、ガンバ大阪に6試合ぶりに土をつけた。

 試合は早々に動いた。立ち上がり9分に、MF武富孝介とのワンツーで抜け出すとペナルティエリアから強烈なシュートを放って日本代表GK東口順昭の“ニア上”をぶち抜いた。その5分後にはドリブルで持ち上がったFW伊東純也のパスを受けると、ペナルティエリア外から狙いすます。「今日のグラウンドがスリッピーで、グラウンダーの速いシュートが相手の脅威になることは瞬時に頭をよぎった」(クリスティアーノ)。地をはうようなミドルシュートで2点目を奪った。

 2点を先行した後すぐにG大阪に追いつかれてしまったが、2-2の後半9分、味方が奪ったボールをセンターサークル付近で受けると、中央の武富に楔のパスを入れる。パスを出したクリスティアーノはゴール前まで駆け上がると、武富からのリターンを受けてドリブルで仕掛け、左足でゴールネットを揺らした。

 3点はいずれも柏、そしてクリスティアーノ自身が得意としている「カウンターからスピードを活かした攻撃」での得点だった。

 この日の2点目は、チームのJ1通算1000ゴール目。「ゲームの前はそのことに関しては考えていなくて、チームにとって連勝が大事なので今日の試合を勝利で終えることを考えていました。ゲームが終わってひと息ついたところで、1000点目という記念すべきゴールを決めたんだと改めて認識しました」。J1通算950点目に続いて、クリスティアーノの名前が柏の歴史に刻まれた。

 昨季も、J1第2ステージ第7節の広島戦、天皇杯準々決勝の仙台戦、2度ハットトリックを達成しているクリスティアーノは、惜しまれながらもシーズン終了後に期限付き移籍期間満了のため甲府に復帰した。しかし、今年6月に再び柏へと戻ってきた。「自分としては強い決意を持って戻ってきた。チームを信用していますし、昨年なし得なかったタイトルをなんとしても獲得するために、少しでも多くのゴールに絡みたい」。チームを年間5位に押し上げたリーグ屈指の点取り屋は、悲願のタイトルへの想いを改めた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第2ステージ第5節 スコア速報

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