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君もいわきからJを目指そう!経験者が語るコンバイン「サポートは衝撃です」

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 福島県社会人2部リーグに所属するいわきFCが、8月13日と14日に2017シーズンへ向けた「第2回コンバイン」を開催する。現在、参加選手を募集している。

「コンバイン」とは、選手選考となるセレクションやトライアウトのことで、アメリカンフットボールNFLのコンバインにならって名付けられた。1月の「第1回コンバイン」では約150人の応募があり、書類選考を通過した44人が参加。高校生や大学生はもちろん、海外でのプレーを経験した選手など、様々な経歴を持った選手たちが集まった。

 現在、圧倒的な強さを見せて公式戦の連勝を続けているいわきFCだが、更なる強化を図るべく、新戦力を募集する。「第2回コンバイン」は書類による1次選考のあと、8月13日と14日にいわき市内で技能選考を行う。2次選考となる8月13日はゲーム形式とフィジカルテスト、3次選考となる8月14日はゲーム形式を予定している。

 応募資格は「ドームいわきベース(物流倉庫)で働きながら、プロを目指せる25歳以下の男性」。今年10月の入団、来年4月の入団選手を募集する。応募締切は8月5日18時までとなっている。

 ゲキサカでは、「第1回コンバイン」を経験し、現在いわきFCでプレーするGK大野将弥(写真右)とFW片山紳(同左)にインタビューを実施。コンバインで得た経験や、加入後のサポートについて聞いた。

―「第1回コンバイン」を受けることになった経緯を教えてください。
大野「僕は日本体育大学出身なんですが、大学のコーチがいわきFCで強化担当をしている田村雄三さんと仲がよくて、それがきっかけです。GKを探していると聞きました。僕はサッカーを続けることは決めていたのですが、まだチームが決まっていない状況でした。だからちょうどいいタイミングで、話を頂いたので受験をしました。チームの目的とかを聞いて、いいなとも思いました。受かるかは分からなかったけど、とりあえず挑戦しようと思いました」

片山「僕は国士舘大学出身なんですけど、僕も卒業してもサッカーをやるつもりでいました。でもなかなかチームが決まらなくて、そんな時に後輩からゲキサカを見て、こんなチームがあるよって聞いたんです。それから自分でHPを見て、ビジョンが面白いなと思いました。あとは監督が外国人だったのも魅力でした。自分も世界を目指しているので、そのいいきっかけになるのではないかと思いました」

―「日本のフィジカルスタンダードを変える」を理念に掲げていることから、いわきFCの「コンバイン」はボールスキルだけでなく、基礎的なフィジカルパフォーマンスもチェックする項目も含まれています。実際に「コンバイン」を受けてみた印象は?
大野「自分たちが受けたコンバインは1回目だったので、多くの人が受けられるものでした。だからいろんな人がいました。初心者みたいな人もいたので、正直やりにくさがありました。声をかけても『えっどういうこと?』みたいなことがありまして…。今思うといろんな選手がいたことで、レベルの差を感じることができて勉強になったと思います」

―加入後のサポート面はどうでしたか?
大野「サプリメントとか、プロテインはすぐに1日の中でこれだけは取れというのを説明してもらえます。そしてそれを全部頂いたのはびっくりしました。こんなにサポートしてくれるんだと。感謝しかないですね。自分たちで揃えようと思ったら値段が高いので、なかなか揃えることが出来ないんですよ。VIP待遇じゃないけど、そういうことをしてもらったことがなかったので、その時はちょっと勘違いしましたね(笑)」

片山「チームが始動してみんなで集まった時、部屋に背番号ごとにカバンが並べられていたんです。中を見たらなんかもう宝物みたいな感じでぎっしり入っていて。いろいろ見たことないようなもの、スパイクなんかも全部入ってて。衝撃でしたね。でもサプリメントに関してはどのスポーツでもトッププレーヤーの人はみんな飲んでいるんですよね。上に行くためにはこういうことから始めないといけないんだと思いました。サッカーの技術も大事ですけど、体を作る栄養素も大事。栄養管理をしてくれる人もいるし、本当に助かります」

―8月には「第2回コンバイン」が実施されます。新加入選手に期待することは?
片山「これからこのチームを強くしてくにはいい選手が入ることは絶対に必要なこと。どれだけ入るのかは分からないですけど、チームのプラスになる選手が入ってくれればいいなと思います」

大野「どんな選手が入るのか、コンバインを見てみたいですね。自分たちはまだプロではないんですけど、気持ちはプロとしてやっています。ここでサッカーをやる以上は、自覚のある選手が入ってきてほしいです」

―午前中に練習をして、午後にアンダーアーマーの自社物流センター「ドームいわきベース(DIB)」で働く生活を送っていますが、学生時代とは生活のリズムも変わったと思います。
片山「正直、結構つらい時もあります。でもこのくらいのカテゴリーの人たちはどこのチームも働きながらやっている。こういう状況でもいかに自分たちで考えながら出来るかということだと思います」

―「ドームいわきベース(DIB)」と併設したグラウンドも建設中で、これからもどんどんサポート体制は整っていきます。
大野「グラウンドが出来て、クラブハウスも出来ます。完成すればまずは移動面で相当楽になります。今は練習場も転々としている状況なんですけど、グラウンドも土でやったりとかバラバラなので」

片山「全部完成すれば、練習と仕事、食事も含めて全部一か所で終わるんですよ。みんな一人暮らしなので助かりますね」

大野「僕たちプライベートもみんな仲がいいんです。やっぱり年が近い選手が多いので、すごく関係性がいい。最年長が今25歳なんですけど、そんなにツンツンしていない。高卒の子たちも含めてみんな仲がいい。この雰囲気のまま、チーム作りを進めていきたいですね」

▼「いわきFCコンバイン」の詳細および応募はいわきFCオフィシャルサイト「コンバイン専用ページ」から

■「いわきFCコンバイン」に関する問い合わせ先
株式会社いわきスポーツクラブ
〒972-8322
福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1-1
TEL: 03-6757-6666
E-mail: iwakifc@domecorp.com

(取材・文 児玉幸洋)

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