イタリア代表監督
　マルチェロ・リッピインタビュー

●プロフィール:1948年4月11日　イタリア生まれ。現役時代はDF。監督としてユベントスで数々のタイトルを獲得。04年7月に代表監督に就任。

　「代表とは選手個人ではなくチームそのものがポイント。チームスピリットが大事だ。このチームはその点まとまってきた。このチームこそがとう気持ちを持たせることが肝要だ」

　「4-3-2のシステムではトッティが大事だ。彼以外にこのポジションを任せられる選手はいない。もし彼がプレー出来ない場合はシステムを変えることになる」

　「我々はブラジルを破らなければ優勝はできない。ブラジルとは100回やって99回負ける相手だ。だが1回は勝つことができる。その1回をこの大会にやればいい。『イタリアがブラジルに勝てる可能性は1%だ。その1%がワールドカップで実現してほしい』とメディアに語った。そんなもんだ。

　ブラジルほどの攻撃力を持つ国もないが、我々の守備力も相当なもんだ。ネスタ、カンナバーロ、ブッフォン、ザンブロッタの守備陣はブラジルだって手こずるはずさ。2002年選手たちはとても悔しい思いをした。選手はこのW杯にかけている。私は希望を持っているよ」

フットボールニッポン夏号
出場国全監督インタビューより


●本日6月26日　対オーストラリア戦の予想

　02年にイタリアが悔しい思いをした韓国戦。その韓国戦の監督は本日のオーストラリア代表監督のフース・ヒディングだった。

　この試合はイタリアにとっては遺恨試合のひとつ。絶対に恨みを晴らしてやると言うモーチベーションが高まっていることは間違いない。

　自慢のディフェンス陣が大男揃いでグループリーグ突破で勢いのあるオーストらリアの攻撃陣をどうするか?

　たくみに選手たちの闘志に結びつけるヒディングのマインドコントロールにかかったカンガルーたちをどう「お前ら世界はそんなに甘いもんじゃないのよ「と自信をなくさせるかそれがポイントになるだろう。意気消沈したオーストラリアはイタリアの敵ではない。図に乗ったカンガルーはイタリアといえども侮れない存在だ。