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「最悪のスタートだけど…」香川は黒星発進からの巻き返し誓う

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[9.1 W杯アジア最終予選 日本1-2UAE 埼玉]

 背番号10がいい形で攻撃に絡めなかった。ハリルホジッチ監督は「プレースピードが遅かったせいで香川を見つけることができなかった」と指摘。MF香川真司(ドルトムント)を“消された”ことで日本の攻撃力は半減した。

 窮屈なプレーを強いられ、相手の脅威となれず、「前半はスペースがなかったので、自分自身が受けることも少なかった」と振り返った香川は「両サイドバックが高い位置を取って、キヨ(清武)と(本田)圭佑くんも中に入ってきていた。動きの変化を試合の中で加えないといけなかったし、そこは反省としてある」と課題を口にした。

 チャンスはあった。1-1の同点に追いつかれた直後の前半26分、DF酒井高徳の左クロスからFW本田圭佑がヘディングシュート。GKが弾いたところに香川が詰めたが、右足のシュートはコントロールし切れず、ゴール右に外れた。

「決めないといけない場面」と悔やんだ香川はレフェリングについても「それはしょうがない。僕たちが言えることじゃないし、これも想定内」と言い訳しなかった。「負けを受け入れて、しっかり受け止めて、次のタイ戦に向けてやっていきたい」。中4日の6日には敵地でタイ戦が待っている。

 現行の予選方式となった98年フランスW杯以降、過去5大会のアジア最終予選で初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっている。過去のデータだけを見れば、“W杯出場確率0%”という絶体絶命の状況にいきなり追い込まれた。「最悪のスタートというか、負けからのスタートだけど、次、勝てるようにやっていくしかない」。香川は顔を上げ、前を見据えた。

(取材・文 西山紘平)

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