beacon

タイ戦の主審を危惧する麻也「気難しい人」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 より慎重にならざるを得ない。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は6日のW杯アジア最終予選・タイ戦で笛を吹くイラン人のモフセン・トーキー主審について「次の審判も何回かやっているけど、気難しい人」と苦笑い。1日のUAE戦(1-2)もレフェリングに左右されたが、「明日も細心の注意を払わないといけない」と表情を引き締めた。

 微妙な判定でGK川島永嗣が一発退場となった11年1月のアジア杯・シリア戦で笛を吹いていたのがモフセン主審。この試合では日本、シリア双方にPKが与えられた。また、13年4月のACLグループリーグ第3節で柏がアウェーで水原三星(韓国)と対戦した際、PKを4本取られたことでも話題となった主審だ。

 ホールディングやプッシングに厳しく、笛を吹きやすい傾向にあり、守備陣としてはより慎重なプレーが求められる。UAE戦はFKとPKから2失点。FW浅野拓磨のゴールが認められない不運もあったが、吉田自身、失点につながるFKを与えた事実は変わらない。「こないだの試合も最初から注意深くプレーしたつもりだったけど……」。ジャッジへの対応は、アジアでは避けて通れない問題だ。

「勝ち点3を取るのみ。それだけに集中してやっているし、明日は必ず勝ち点3を取って帰る」。厳しい表情で必勝を誓う麻也。守備はもちろん、体格で優位に立つタイ戦はセットプレーでも得点源になる。「セットプレーの練習はほとんどやる時間がなかったけど、どのポイントに入れば点を取れるかは分かっている。受け手と出し手のタイミングだと思う」と、ぶっつけ本番であろうとも貪欲にゴールを狙うつもりだ。

(取材・文 西山紘平)
●ロシアW杯アジア最終予選特集
●ロシアW杯各大陸予選一覧

TOP