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同期でライバルの森島司からエール…U-19代表候補MF長沼がアシストでメンバー入りへアピール

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小川の2点目をアシストしたMF長沼洋一(広島)

[9.26 練習試合 U-19日本代表候補 3-2 日本体育大 味フィ西]

 同期でライバルのMF森島司から「頑張って選ばれてくれ」とエールを受けたU-19日本代表候補の左MF長沼洋一(広島)が、AFC U-19選手権バーレーン2016(10月13日開幕)に向けたメンバー発表を28日に控えた練習試合で結果を残した。

 今季、サンフレッチェ広島ユースからトップ昇格を果たした長沼。年代別代表で顔見知りの四日市中央工高出身の森島と高卒ルーキーとして切磋琢磨している。「お互いに意識し合います。東京五輪世代と言われていて、先も見据えながらやっていかないといけないと思ってます。競争相手、ライバルでありながらもチームメイトでもあるので、お互い選ばれれば」と、広島の選手として年代別代表に一緒に選ばれることを願っていた。

 しかし、森島は8月15日に左膝膝蓋骨離断性骨軟骨炎により手術。全治は5か月と診断された。これにより、今季の復帰は絶望となった。「頑張って選ばれてくれ」。そう背中を押された長沼は、森島の思いを背負って今回の練習試合に臨んだ。

 広島では公式戦の出場がなく、7月の米国遠征(追加招集)以来の招集となった長沼は、左サイドから積極的に仕掛け、中央に絞ってプレーするなど相手DFを翻弄した。すると、1-0の前半19分にMF坂井大将(大分)のスルーパスにタイミングよく抜け出し、FW小川航基(磐田)のこの日2点目をアシスト。フル出場も果たし、3-2の勝利に貢献した。

「前半は良い抜け出しからアシストができましたし、普段チームではワイドでやることが多いですが、その中でもよくできた方かなと思います。アシストできたので最終予選に向けていいアピールになりました。これで選ばれなかったら、選ばれた選手たちに頑張ってもらいたいですね」と自身の出来に胸を張る。森島のエールを受けて奮闘した長沼。AFC U-19選手権のメンバー入りの吉報を森島と共に待つ。

(取材・文 清水祐一)
●AFC U-19選手権バーレーン2016特集ページ

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