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代表歴10年にして初の豪州戦出場が確実なGK西川「自分がどこまでできるか」

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練習中に笑顔を見せるGK西川周作

 イビチャ・オシム監督時代に初招集され、20歳で初めて日本代表のベンチに入った06年10月4日のガーナ戦から丸10年。この間、国際Aマッチ28試合で日本のゴールマウスを守ってきたGK西川周作(浦和)だが、不思議とオーストラリアとの対戦経験はなかった。

 11日のW杯アジア最終予選では初めてオーストラリアと対戦することが濃厚。「アジアでは間違いなく力のあるチーム。外から見るのと試合でやるのとは違うと思うが、レベルの高い、タフなチームを相手にチャレンジ&カバーで守っていきたい」と決意を述べた。

 ここまでの最終予選3試合で喫した3失点はいずれもセットプレーからのものだった。9月1日のUAE戦(1-2)は直接FKとPKによる失点。今月6日のイラク戦(2-1)ではFKに頭で合わされて失点した。

 そのすべてに反省と教訓があると考える西川はUAE戦後、エンヴェル・ルグシッチGKコーチの指導で壁の作り方を再確認し、PKでは先に動かないとの意識を高めた。そして、イラク戦を終えてオーストラリアに移動してきてからの練習では、ゴール前が密集状態となり、GKが前に出られない場面を想定したトレーニングも行った。

「セットプレーを防ぐにはまず無駄なファウルをしないことと、一人ひとりが個の部分で責任を持って守ることが大事。反省を生かしたい」。オーストラリア戦は厳しい戦いとなることを重々承知しながら、一方で楽しみもあるという。

「自分がどこまでできるかというところにトライしていきたい。何か一つ、ワンプレーで流れを変えなければいけない状況が出てくると思うので、局面を一発で変えられるチャンスを狙っていきたい」

 ビルドアップの一員としての役割や、ゴールキックから相手DFの裏を取る一発のキックでも貢献したいと考える西川。メンタルプレイヤーとして招集されたGK川島永嗣の前で、揺るぎない守護神としての存在感を見せていきたい。

(取材・文 矢内由美子)

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