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試合前日合流で“先発もOK”をアピールした岡崎「勝ち目はある」

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全体練習に復帰した日本代表FW岡崎慎司

 6日のイラク戦(2-1)で左足首を負傷し、ここ3日間、別メニュー調整が続いていた日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)が全体練習に合流した。出場が危ぶまれていたW杯アジア最終予選・オーストラリア戦は翌日に迫っているが、問題なしを強調。「スタートからでも行けるか? 大丈夫。昨日もやろうと思えばできたけど、今日ガッツリやろうということで」と、途中出場どころか先発出場にも意欲を見せた。

 オーストラリア戦については、気持ちに余裕を持つことが必要であるとの考えを示した。「明日の試合はW杯に行くためにはもちろん重要だけど、万が一があっても、そこでW杯予選が終わるわけではない。燃え尽きてはいけないし、そこに対してはシリアスにならなくてもいいと思っている。余裕がないと勝てる試合も勝てなくなる」

 この試合が最終予選の中で最も手強い相手との戦いであるという覚悟はあるが、オーストラリアがポゼッションサッカーを標榜しつつあることについては、冷静な視線を送っている。

「オーストラリアは僕らが前まで目指していたことをやってくるかもしれないけれど、逆に言えば、それは僕らが世界で一度やって通用しなかったこと。そういう経験という意味では勝ち目はある」

 ハリルジャパンでのセンターフォワードとしての役割についても、自身の頭の中で「やっと整理できた」と力強い口調で考えを披露した。

「どういうときにチームが一番うまくいっているかを考えると、それは、キヨ(清武)や(香川)真司だったり、トップ下に入る選手が伸び伸びやるときだと思う。センターフォワードの役割はゴールを取ることだけではなく、トップ下といかにうまくリンクしていくか。海外では個でズバ抜けているヤツはいっぱいいるけど、日本はコンビで戦っていくやり方が一番合っているのではないか」

 ハリル流の縦に速いサッカーに、日本らしいコンビネーションを織り交ぜようという方向性は、イラク戦後に複数の選手が口にしてきたことだ。難敵オーストラリアとの試合は、ハリルジャパンにとって一段階前に進むための最初の一歩になるかもしれない。

(取材・文 矢内由美子)

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