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ユベントスを牽引するディバラ…契約延長は既定路線

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ユベントスで輝きを放つFWパウロ・ディバラ(右)

 15日に行われたユベントスウディネーゼの試合で、ドッピエッタ(2得点)を記録したユベントスFWパウロ・ディバラ。パレルモ時代も含めるとウディネーゼ相手にこれで6試合で5得点4アシストとなった。ユーヴェにとっては苦しい戦いとなったが、決勝ゴールを含め2 得点をあげたアルゼンチン人FWの重要性がますます明らかとなった。”欧州レベル”との表現は、もはやディバラには過小評価かもしれない。

 ディバラはもはや「サプライズ」ではない。得点のなかった開幕直後も、パフォーマンス自体は良かった。一言で言えば、必要不可欠な選手だ。ユベントスでの最初のシーズンから並外れていた。93年生まれであり、これからの伸びしろも期待できる。まだまだ若手ではあるが、ディバラはベテラン並みの数字を叩きだしている。

 さらに、ディバラのように従順で献身的な選手は数少ない。彼の力があれば、ユベントスは新たな戦術を検討することも可能になるだろう。3-5-2で最高のパフォーマンスを見せることは承知だ。3トップにしても、成熟させていく必要はあるが非常に面白いだろう。

 ツートップの後ろに置いても、特定の相手に限れば有利な武器となりえる。類いまれな才能でユベントスのスターとなった。だが、完全な開花を見極めるには、チャンピオンズリーグを待つことになる。ユベントスはリヨン戦を重要な転機にしたいと考えており、ディバラはその舞台での活躍を求められることになる。

■ディバラはシニョーラ(老貴婦人)の新しい胸飾り

 今や、少し活躍したぐらいではニュースにもならなくなった。それこそが、逆に周囲の高評価の証だろう。恐らくディバラは来季、マーケットの目玉として欧州中のクラブが興味を示すはずだ。その対策として、ユベントスは契約延長の提示へと動き始めた。

 ユベントスの意向は明らかだ。2021年まで契約を延長し、年棒は現在の約200万ユーロを倍増し、さらにボーナスも加える。関係者によれば、話し合いは順調に進んでいるという。当然の話だが、ユベントスはディバラをチームプロジェクトの一角に据える考えでいる。だからこそ契約更新は必然の話だ。ディバラを満足させ、すみやかに移籍の噂をシャットアウトすることができる。

 重要な局面ではたいてい活躍してくれるディバラは、リーグ戦でのホーム20連勝を飾ったユベントスのまさに功労者だ。美しいフリーキックでウディネーゼのゴールを容赦なく突き刺した。後半には完璧なPKでユベントスに勝ち点3をプレゼントした。ディバラは老貴婦人(ユベントスの愛称)を彩る”生まれたての真珠”なのだ。

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