beacon

“齋藤さんだぞっ”横浜FMは夢コラボ実現も、G大阪が井手口の豪快2発で追いつく

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.22 J1第1ステージ第15節 横浜FM 2-2 G大阪 日産ス]

 横浜F・マリノスがホームにガンバ大阪を迎えた一戦は2-2の引き分けに終わった。この結果、2試合を残して横浜FMの第2ステージ優勝、G大阪の第2ステージ制覇と年間3位以内の可能性が消滅した。

 ルヴァン杯準決勝から続く10月3連戦の第3ラウンド。均衡を破ったのは、そのルヴァン杯でG大阪に2戦合計1-1でアウェーゴール差により敗れた横浜FMだった。前半32分、敵陣センターサークル付近でボールを受けたMF齋藤学がドリブルから前線に縦パスを送り、左サイドから走り込んでいたDF金井貢史がPA手前中央でスルー。その奥で受けたFW富樫敬真が1タッチ目でマークを外し、PA内中央から右足でゴール左へ流し込んだ。

 しかし、G大阪も前半アディショナルタイム1分に追いつく。右サイドを抜け出したFW呉屋大翔のクロスは相手にはね返されるが、PA手前中央でこぼれ球を拾ったMF井手口陽介が左足のコンパクトな振りから強烈なシュート。ゴール左の上部に突き刺さり、同点で前半を折り返した。

 横浜FMにとってホームで先行しながら1-1に追いつかれるのは、9日のルヴァン杯準決勝第2戦と同じ展開。だが、そのルヴァン杯準決勝2試合を日本代表招集により欠場していた齋藤がシナリオを書き換える。

 後半30分、右サイドのハーフウェーライン付近のFKからDF小林祐三が左斜め前方へロングボールを送ると、対応したDF米倉恒貴が胸で落としてGK東口順昭に戻そうとする。これを先読みして走り込んでいた齋藤がPA内でボールを奪い、GK東口をかわして右足で勝ち越しゴールを挙げた。

 この日、横浜FMは「さいとうさんだぞっ キャンペーン」を実施し、スタジアムに来場した「さいとうさん」もしくは「さいとうさんを連れてきた人」先着2000名に、トレンディエンジェルと横浜FM齋藤のスペシャルコラボステッカーをプレゼント。企画の主役である齋藤は得点後、チームメイトとともにシャツの胸元をつかんで「さいとうさんだぞっ」のパフォーマンスを披露した。

 このまま横浜FMが逃げ切ればキャンペーン企画も成功となっていたが、G大阪が再び粘りを見せる。後半43分に右サイドから中央に切れ込んだMF倉田秋が相手DFにつぶされ、そのこぼれ球に走り込んだ井手口が敵陣中央から右足を一閃。DFパク・ジョンスに当たってコースが変化したボールがゴールに吸い込まれ、ゲームを振り出しに戻した。

 横浜FMは後半アディショナルタイム5分に右CKからパク・ジョンスが頭で合わせ、ゴール目の前のMFマルティノスが押し込むが、オフサイドの判定。このまま2-2のドローに終わり、両チームともチャンピオンシップ出場は叶わなかった。

●[J1]第2ステージ第15節 スコア速報

TOP