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ミランに現れた18歳の新星ロカテッリ…モンテッラ監督は往年のレジェンドと比較

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1998年1月8日生まれの18歳、ミランMFマヌエル・ロカテッリ

 ミランに突如として現れた18歳のMFマヌエル・ロカテッリはその若さを感じさせない。イタリアで長く覇権を握り続けるユベントスの前でも輝きが失われることはなかった。

 22日のユベントス戦に先発したロカテッリは65分、すでにイタリア、いや世界を代表するレジェンドGKジャンルイジ・ブッフォンを打ち破り、エリア外から強烈なシュートをネットに突き刺した。このシュートを見るだけでも、規格外の個の力を持つ選手に違いないと判断することは容易だ。そうでなくとも、ただならぬ才能の持ち主であることは間違いない。

 ロカテッリはユベントス戦のマン・オブ・ザ・マッチとなっただけでなく、今シーズンのセリエAを代表する新星となる可能性がある。ユベントス戦での彼のシュートは、ティフォージ(熱狂的なサッカーファン)にとって、長く心に刻まれることだろう。

 ジジ(ブッフォン)への強烈な一発には海外からも称賛の声が寄せられている。元ミランで、現在はニースでプレーするFWマリオ・バロテッリは「ロカテッリ、マンマ・ミーア!なんてゴールだ」と殊勲のゴールを表現した。

 実のところ、ロカテッリの立ち上がりは良かったとはいえない。試合開始直後にユベントスの得点につながりかねないミスを犯している。だがその後は調子を持ち直し、そしてゴールが生まれた。ロカテッリのボールタッチは49回。そのうちの74%を正確にさばいた。

 チームを率いるビンチェンツォ・モンテッラ監督はロカテッリに対して「デメトリオ・アルベルティーニを思い出す。アルベルティーニは若い頃からミランにとって重要な選手だった。ロカテッリのパフォーマンスはすでに成熟しているし、ミランにとって大きな利益になる」と1990年代から2000年代初頭にかけて活躍したミランのレジェンドを挙げ、評価している。ミランは若きジョカトーレの活躍で3連勝、2位に浮上している。今後、ロカテッリが“一発屋”で終わるか、新星としてミランに黄金期をもたらすのかは神のみぞ知るところではあるが、すべてのミラニスタが後者を望んでいることは間違いないだろう。


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