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フランクフルトの“元祖リベロ”が長谷部を絶賛「チームの頭脳であり、司令塔だ」

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リベロとして評価を高めるMF長谷部誠

 フランクフルトのOBはブンデスリーガ10節消化時点で7位につける古巣の好調を喜んでいるようだ。その中でも、リベロとして同クラブのレジェンドの座を確立した元ドイツ代表のマニー・ビンツ氏は、現在チームで自身と似た役割を務める日本代表キャプテン、MF長谷部誠のプレーを特に絶賛している。

 地元出身のビンツ氏は1984年にフランクフルトに加入し、12年に渡って公式戦336試合に出場。現役時代はブレシア、ドルトムントなどでも過ごし、ドイツ代表として14キャップを記録。現在51歳の同氏は、今でも毎回のようにフランクフルトのホームマッチに足を運んでおり、地元で愛され続けている存在だ。

 そんなビンツ氏にとって、今シーズンのフランクフルトは常に上位争いに絡んでいた90年代前半を思い出させている。ドイツ紙『ビルト』で「今のチームは当時の我々と同じように優れている」と20年前と通じるものがあると語り、ニコ・コバチ監督が率いる現チームについて次のように続けている。

「すべてにおいて筋が通っており、それぞれのプレーが明らかに繰り返し練習されているようだ。例えば(GKルーカス・)フラデツキがボールを持つと、SBの(ティモシー・)チャンドラーと(バスティアン・)オチプカが前へとスプリントし、すぐにボールを受けられる位置に動いている」

 ビンツ氏はここ数試合、当時の自身と同じリベロとして起用されている長谷部に注目。以下のように背番号20のパフォーマンスを気に入った様子で話している。

「彼が守備の中心部でボールを奪えば、当時の私と同様、前方に向かうにあたって、ピッチ全体を見渡すことが可能になる。彼がチームで最も上手い選手だよ。チームの頭脳であり、司令塔だ」

 先日のケルン戦後、コバチ監督にドイツ代表の歴代最多出場試合数を誇るローター・マテウス氏にも例えられた長谷部。今度はフランクフルトのOB、“マニー・デア・リベロ”(“リベロのマニー”の意。1981年、西ドイツで放映された人気TVドラマの題名)と呼ばれる先輩が太鼓判を押した。

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