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サッカーはドリブルだけじゃない…齋藤学は「代表で生きる道を探す」

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約2年5か月ぶりに代表戦出場を果たしたFW齋藤学(横浜FM)

[11.11 キリンチャレンジ杯 日本4-0オマーン カシマ]

 久し振りに日本代表のユニフォームを着てピッチに立った。代表戦出場は14年6月6日に行われたザンビア戦以来、約2年5か月ぶり。そして13年7月25日の東アジア杯オーストラリア戦以来、約3年4か月ぶりの先発出場を果たしたFW齋藤学(横浜FM)は左サイドハーフの位置に入って「とにかくガムシャラにやった」。

 左サイドのタッチライン際でボールを受けてキレのあるドリブルを仕掛けるだけでなく、中央にポジションを移してボールに絡み攻撃にリズムをもたらす。そして前半25分には左サイドを突破してFW本田圭佑(ミラン)の、さらに同30分には鋭いクロスでMF山口蛍(C大阪)のシュート場面を導くなど好機を創出した。

「(サイドに)開くときは開いてもいいし、中に入るときは中に入る。自分の良さを出しながら、何度かチャンスを作れていたので良かったと思う」

 Jリーグで見せるような敵陣深くから中央にえぐるドリブルこそ披露できなかったが、「サッカーはドリブルだけじゃない。ドリブルして相手が3人、4人来たらボールを放すべき。パスも選択肢の一つだし、そこの判断をしっかりすればいい。代表の戦術の中で自分が生きる道を探すべきだと思う」と話した。

 前半28分に本田のパスから抜け出しながらもシュートに持ち込めなかったシーンを例に挙げ、「結果を残したかった。もったいない部分もあったし、決め切るところや球際の部分は課題として残った」と悔しさを滲ませつつも、約2年5か月ぶりの代表戦に「久し振りにやったメンバーとこれだけできたのはポジティブに捉えていい」と充実感を漂わせた。

(取材・文 折戸岳彦)

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