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注意すべきは“無駄な”ファウル…麻也、首位チームを「ホームでしっかり叩く」

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サウジアラビア戦での必勝を誓うDF吉田麻也(サウサンプトン)

 グループ首位のサウジアラビアをホームに迎える重要な一戦。現在、勝ち点7の日本とサウジアラビアとの勝ち点差は「3」で、勝利すれば勝ち点で並ぶことになる。DF吉田麻也(サウサンプトン)は大事な試合を前に「相手は首位なので、しっかり叩きたい」と闘志を燃やした。

 オランダ人のベルト・ファン・マルバイク監督が率いるサウジアラビアの印象を「なるべくボールを保持しようとする姿勢が見られる」と語った吉田だが、一方で「クオリティーはそこまで高いとは思わないし、つなごうとするけど最終的にはロングボールが多いと思う」と話した。そこで、注意すべきは“無駄な”ファウルだと説明する。

 日本は今予選で4失点を喫しているが、そのすべてがセットプレーから奪われている。初戦のUAE戦では直接FKとPKを沈められ、第3戦イラク戦ではFKからヘディングシュートを叩き込まれた。そして、直近のオーストラリア戦ではPKを決められている。だからこそ、特に自陣深い位置での「ファウルは本当に気を付けないといけないし、無駄なセットプレーをなくすことが大事」と強調した。

「ボールを奪われた後にすぐにファウルで相手の速攻を止めるのは問題ない。最初の守備がハマらずに皆が戻って守備をしないといけない状況でファウルをすると苦しくなるし、カードが出る可能性も高くなる」

 ホームで行われた今回の最終予選では苦戦が続き、UAEには1-2で敗れ、イラクにはMF山口蛍(C大阪)の後半アディショナルタイムの劇的弾で辛くも2-1の勝利を収めた。この現状に吉田も「ホームで満足いくパフォーマンスを見せられていない」と表情を引き締める。「これ以上ホームで不甲斐ない試合をするわけにはいかないし、必ず勝ち点3を取って終わりたいと思う」と必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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