beacon

「高体連からJの世界へ」―今冬、来年以降の活躍期待されるJ内定逸材全選手の特長をチェック―

このエントリーをはてなブックマークに追加

今年の高体連所属選手で最も注目を集めてきた京都橘高FW岩崎悠人は京都入り。(写真協力 高校サッカー年鑑)

 全国高校サッカー選手権予選も大詰め。熱戦を繰り広げている高体連チームから来年度、Jリーグの舞台への挑戦を決めている逸材たちがいます。その逸材たちはどのような選手なのか? サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』元編集長で現在はフリーランスの編集者兼ライターとしてユース年代を中心に活動している川端暁彦氏が、彼らの注目ポイントを紹介。今冬、そして来年以降の活躍が期待される彼らの特長とは?

MF大山武蔵(札幌大谷高→C大阪)
「確かなテクニックと緩まぬハードワーク。北の大地で“セレッソ大阪らしさ”を体現していた選手の加入内定は必然だった。今季のプリンスリーグ北海道ではアシスト王も獲得した」

GK廣末陸(青森山田高→FC東京)
「基本技術の高さに加え、度胸と向上心が魅力の熱血守護神。黒田剛監督からは「ブレない」メンタルが高評価を受ける。『自信はある』と胸を張るキックの質も魅力。FC東京加入内定。U-19日本代表」

MF高橋壱晟(青森山田高→千葉)
「パスをさばく感覚の良さに加えて、前年度の高校選手権を沸かせた得点力の高さも魅力のセントラルMF。プロ生活に向けて今季は『試合を決められる選手になる』ことを希求し、実践してきた」

DF杉岡大暉(市立船橋高→湘南)
「力強いディフェンスと確かな統率力を備える鉄壁市船のシンボル。左足の正確なフィード、巧みにドリブルで持ち上がるプレーも光る。来季は『スタイルが自分に合うし、成長できる』と言う湘南へ」

DF原輝綺(市立船橋高→新潟)
「図抜けた運動能力と知性を兼ね備え、DFでも中盤でも自在にこなす。中学時代は『本当に無名だったと思います』(原)と言うが、市立船橋で急成長を遂げ、U-19日本代表にも選出された」

MF高宇洋(市立船橋高→G大阪)
「抜群のポジショニングが攻守で光るセントラルMF。運動量も豊富。元々はトップ下だが、『両方できないといけない』と己を高めてきた。父は富士通(現・川崎F)でも活躍した元中国代表MF高升氏」

MF松本泰志(昌平高→広島)
「左右両足で器用にボールを扱い、機を見てのカットインシュートからゴールを狙う左サイドアタッカー。常に「結果を残したい」と語る点取り屋の気質もあり、広島ではシャドーで起用される見込み」

MF針谷岳晃(昌平高→磐田)
「『パスを出さない、“やめる”力がある。観ていて何のストレスもない』と高く評価する名波浩監督が強く望んで磐田入り。状況を観る力に加えて、練習の賜物である左右両足から繰り出す正確なキックも武器」

GK市川暉記(星槎国際高湘南→横浜FC)
「無名ながら逸材の呼び声も高い未来の守護神候補。190cmの長身、長い手を活かしてハイクロスに対応するプレーに加え、ダイナミックに前へと飛び出していく速さも備えている」

GK茂木秀(桐光学園高→C大阪)
「身長195cmの偉容を誇るハイポテンシャルの守護神。判断力と決断力を磨いてディフェンスラインの後方を広く守る力も身に付け、足元の技術もより生きるようになってきた」

DFタビナス・ジェファーソン(桐光学園高→川崎F)
「高校サッカーNo.1のポテンシャルとも言われる左SB。今季は『もっとチームを引っ張れる存在になる』と、高さ・強さ・速さと身体的な武器に加え、精神面でも成長を見せてきた」

GK山ノ井拓己(静岡学園高→福岡)
「練習より実戦に強い、本番型の守護神。PKを含めて「ここぞ」という場面での勝負強さに定評がある。『U-19代表に一度でいいから呼んでほしい』と自ら主張してくる我の強さもプロ向きだ」

MF紀藤隆翔(三重高→北九州)
「今夏の高校総体で北九州が『一目惚れ』して獲得に動いた三重高の主将。スピード感のあるドリブルで攻撃の糸口を作るプレーに加え、そのプレーを継続できる持久性の高さも評価されている」

FW岩崎悠人(京都橘高→京都)
「スピードと突進力、柔軟性。J各クラブのスカウトが『育ててみたい』と鼻息を荒くした抜群の素材感を持つU-19日本代表FW。『自分からそれを取ったら何もない』と語る泥臭さも確かな魅力だ」

FW安部裕葵(瀬戸内高→鹿島)
「最大の売りは意外性。『何をするのか予想できない』とチームの指揮官すら評する、湧き出るようなアイディアを持つファンタジスタだ。鹿島では『本山雅志を継ぐ者』として期待される」

DF小田逸稀(東福岡高→鹿島)
「東福岡が誇る対空激走戦車。驚異的な跳躍力が生む空中戦の強さに加えて、地上戦の1対1バトルでも戦える高性能の左SB。『絶対にプロへ行きたい』という夢をかなえて、鹿島入り内定」

MF藤川虎太朗(東福岡高→磐田)
「東福岡の『10』を預かるトップ下の選手だが、ボランチやサイドハーフでもプレーできる柔軟性も備える。『パスにはこだわりがある』と語る精密な球出しと果敢な飛び出しでゴールを陥れる。磐田内定」

MF高江麗央(東福岡高→G大阪)
「鮮やかなスルーパスを連発する司令塔タイプかと思えば、超絶技巧で敵陣を切り裂くドリブラーにもなるヒガシのリーサルウェポン。技術を重んじるG大阪も惚れ込んだ真性の異才だ」


▼関連リンク
【特設】高校選手権2016
★日テレジータスで「高校選手権組合せ抽選会」生中継!「全地区予選決勝」も放送!出場校を総チェック!
●2017年Jリーグ移籍情報

TOP