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Jクラブ入り濃厚、初戦不発の日体大のエース高井「関東リーグ得点王の意地をみせたい」

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卒業後のJクラブ入りが濃厚となっているMF高井和馬(4年=千葉SCユース)だが、発表は後日と今はインカレに集中している

[12.10 全日本大学選手権2回戦 静産大0-2日体大 大和]

 エースの不発をカバーする2得点で日本体育大(関東3)が初戦突破を決めた。35年ぶりのインカレ出場となった日体大は、11日に行った静岡産業大(東海1)との初戦を2-0で勝利し、準々決勝へと駒を進めた。無得点に終わったMF高井和馬(4年=千葉SCユース)は、「初戦突破が出来てホッとしている」と話したものの、自身のノーゴールに表情は晴れなかった。

 フラストレーションの溜まる一戦になった。前半からマークがきつく、なかなかシュートまで持ち込めずにいると、後半29分に受けたファウルに激高。もも裏にスパイクのポイントの跡が残るほど悪質なファウルだったが、相手を突き飛ばしてしまったことでイエローカードを受けてしまう。これについては「冷静さが欠けてたかな」と反省した高井だが、直後に迎えたこの日唯一のシュートチャンスを枠左に外してしまうなど、試合を通して精彩を欠いてしまった。

「日本一になるチャンスだし、それをつかみ取りたい。個人としてこいつ違うなというプレーをみせて、次のステップに行きたい」

 次のステップ。すでにJクラブからオファーを受けており、卒業後の入団を決めている。ただ発表はインカレ後と、大学最後の大会に集中したいという強い思いを持っている。12日に行う準々決勝は昨年度の覇者である関西学院大が相手。アルビレックス新潟に進むMF森俊介(4年=東山高)を擁しているクラブでもある。高井も「そいつらに負けたくないという思いはあります」と意識を高めると、「ゴールを取って、関東リーグ得点王の意地をみせないといけない」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)

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