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イングランド代表、ナイキと約600億円の大型スポンサー契約締結

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NIKEとのサプライヤー契約を延長したイングランド代表

 イングランドサッカー協会(以下FA)はアメリカの大手スポーツ用品メーカー、ナイキ社と結んでいる長期契約をさらに延長したと発表した。現在もイングランド代表チームのユニフォームサプライヤーを務めるナイキ社との新しい長期契約は、2018年の夏から有効となる。契約金は少なくとも4億ポンド(約583億円)に上るとみられ、この契約によってイングランド代表チームは2030年までナイキ社の提供するユニフォームを着用することとなった。

 契約では女子代表チームや、各年代別の代表チームを含む24のイングランド代表チームが、対象となっており、これらのチームに選出された選手にはユニフォームだけでなく、トレーニングウェアや移動着もナイキ社から提供される。

 この契約は代表選手だけでなく、草の根レベルでのサッカーにもポジティブな影響を及ぼしそうだ。

 FAは公益法人であり、長年に渡ってサッカー界を図示したピラミッド型の図の最底辺に位置する草の根レベルのサッカー活動を支援してきた。最近は全国的に女子サッカーの発展に力を入れている。

 FAで広告とマーケティングを統括するディレクターを務めるマーク・バリンガムは、「我々は、ナイキ社と2030年まで契約を延長できたことを非常に喜んでいる。我々は関係性をさらに進化させるために、このような長期間の契約を常に模索してきた」と、語っている。

「FAが世界でも最高クラスのサッカー協会になるためには、ナイキ社のような革新的で世界をリードする存在と協力してサッカーの未来を作っていく必要があった」

「ナイキ社は単に最先端のウェアを全ての代表チームに提供するだけでなく、FAの技術チームや普及チームの活動をもサポートする。ナイキ社の支援が続くだけでなく、2030年まで延長されたことは本当に喜ばしいことだ」

 FAで組織のトップを務めるマーティン・グレンは、「これはFAにとって、10月に締結したFAカップの放映権契約に並ぶ、最も重要な契約の1つである」と話し、さらに続けた。

「非営利団体であるFAは、このナイキ社との新契約の締結によって、FAはさらに草の根レベルでのサッカーの普及活動に資金を投じることができるようになった。私は、イングランド代表チームと英国のサッカー界全体をこのように長く支援し続ける意を表してくれたナイキ社に感謝したい」

 イングランド代表はこれまで、2つの主要国際大会でナイキ社の提供するユニフォームを着用している。2014年のワールドカップは、グループステージ敗退に終わり、期待を裏切る結果となってしまった。2016年のユーロでは、2年前から前進したとはいえ、快進撃を見せたアイスランドの前に決勝トーナメント1回戦で敗退している。

 なかなか国際大会でいい成績を残せていないイングランド代表だが、2018年にロシアで開催されるワールドカップに向けては好材料が多い。例えば監督人事では、サム・アラダイス監督が更迭された後に臨時で暫定監督を務めていたガレス・サウスゲート監督が高評価を勝ち取り、正式に監督に就任している。

 ナイキ社のバックアップをどのように結果に結び付けていくのか。2018年のW杯を含め、今後の世界大会での「サッカーの母国」の活躍に注目してみよう。

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