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[プレミアリーグ参入戦]圧倒的な攻撃力見せつけた浦和ユースが帝京長岡に4発快勝!

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先制ゴールに喜ぶ浦和レッズユースの選手たち

[12.16 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 浦和ユース 4-0 帝京長岡高 広島広域公園第一球技場]

 広島広域公園第一球技場で16日に行われた高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プレミアリーグ参入戦1回戦第1試合はプリンスリーグ関東で優勝した浦和レッズユース(埼玉)が、プリンスリーグ北信越2位の帝京長岡高(新潟)と対戦した。

 立ち上がりこそ互いに様子を見ていたが、次第に浦和がサイドから鋭い突破を見せ、帝京長岡を圧倒し始めた。最後のところで帝京長岡も何とか踏ん張っていたが、34分、MF渡辺陽主将(3年)からパスを受けたMF荻原拓也(2年)が勢い良く放ったシュートはクロスバーに跳ね返り、MF松高遼(3年)がこぼれ球をゴールに押し込み、先制した。

 後半に入るとさらに浦和は攻勢を強めた。2分、セットプレーからボールを受けた荻原がクロスを上げ、MF大西翔也(2年)がヘディングシュートを決めて大きな追加点を得た。勢いづいた浦和は16分、途中出場MF井澤春輝(2年)の鋭いクロスボールを帝京長岡DFがクリアし切れずオウンゴールとなり3点目。23分には途中出場のFWシマブクカズヨシ(2年)のクロスから渡辺がゴールを決めて4点目を挙げ、試合を決定づけた。

 帝京長岡は中学生MF谷内田哲平(中学3年)を後半22分に出場させ、中央突破から決定機を作り出すなどしたが、DF遠藤凌(3年)、DF橋岡大樹(2年)を中心とする浦和守備陣を崩すことができなかった。4-0で浦和が快勝し、18日に長崎総合科学大附高(九州1、長崎)とプレミアリーグ参入を争うことが決定した。

 浦和の大槻毅監督は「トーナメント初戦ですし、思いが強いですからどうしても硬くなりますが、そういう試合でしっかり(勝ちを)持って来られたのは良かったです」と難しい初戦を乗り越えられたことを評価した。「負けたら最後の試合、3年生の引退試合になってしまいますので、勝ちたい気持ちがありました。浦和ユースがいるべき場所であるプレミアリーグ参入を置き土産にしようという気持ちでやりました」とプレミアリーグ参入に向けて強い意気込みで入ったことが勝利につながった。「4点取ってゼロで抑えて文句を言うつもりはありませんが、次の試合(勝ちを)持って来られないと何も喜んでくれないので、そこに向かって頑張らせたい」と大槻監督は次を見据えていた。この日のような勢いを長崎総合科学大附高戦でも見せたい。

 一方の帝京長岡・古沢徹監督は「力のあるチームに胸を借りてできる限り頑張りたかったのですが、ご覧の通り力負けでした。相手はスピードがあって、前への推進力もフィジカルも一つ二つ抜けている相手に、何ができて何ができないかが分かりました」と完敗を認めた。「選手権2週間前にこれだけ速くて上手い相手に完膚なきまでにやられて真剣勝負をやれたのは大きいと思います。やれていた選手もいますので、どこを改善するか今後スタッフと話をしたいと思います」と選手権に向けて気持ちを切り替えていた。なお、長岡JY FC所属でこの試合に出場したDF吉田晴稀(中学3年)と谷内田は試合後、高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権が行われる茨城へと向かった。  

(取材・文 小林健志)
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