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鹿島に敗れた南米王者が意地!! PK戦までもつれ込む熱戦制したA・ナシオナルが“世界3位”に

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PK戦を制したアトレティコ・ナシオナルが“世界3位”に輝いた

[12.18 クラブW杯3位決定戦 クラブ・アメリカ2-2(PK3-4)A・ナシオナル 横浜]

 FIFAクラブワールドカップ2016の3位決定戦が18日、横浜国際総合競技場で行われ、北中米カリブ海代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)と南米代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)が対戦。後半20分までに両チームが2点ずつを奪い合った試合は2-2のまま前後半90分を終え、突入したPK戦を4-3で制したA・ナシオナルが“世界3位”になった。

 試合をいきなり動かしたのは、準決勝で鹿島に0-3で敗れて3位決定戦に回ったA・ナシオナルだった。前半6分、センターサークル付近からMFマテウス・ウリベが送ったスルーパスでFWオルランド・ベリオがPA内に進入すると、体を寄せてクリアしようとしたDFミゲル・サムディオのオウンゴールを誘い、スコアは1-0となった。

 勢いに乗ったA・ナシオナルは前半27分に右サイドを崩すと、ベリオのラストパスをMFアレハンドロ・ゲラが蹴り込んでリードを2点差に広げる。しかし同39分、左サイドを駆け上がったサムディオのパスをゴール中央で受けたFWミカエル・アロージョが左足シュートでネットを揺らし、クラブ・アメリカが1点差に詰め寄った。

 2-1のまま後半を迎えると、後半立ち上がりから両チームともにゴールを脅かす場面を創出するが、GKフランコ・アルマーニ、GKモイセス・ムニョスの両守護神が立ちはだかってゴールを許さない。しかし同18分、サムディオがDFファリド・ディアスにPA内で倒されてクラブ・アメリカがPKを獲得すると、これをFWオリベ・ペラルタが豪快に蹴り込んで試合を振り出しに戻した。

 その後、ともに勝ち越しゴールを狙いながらも相手の粘り強い守備にも遭い、2-2のまま後半終了のホイッスルが吹かれる。大会規定により、延長戦は行われずにPK戦に突入すると、先攻のクラブ・アメリカが1人目のMFオスバルド・マルティネス、2人目のサムディオが失敗したのに対し、後攻のA・ナシオナルは2人目のMFフアン・パブロ・ニエト以外の4人がきっちり決め、PK戦を4-3で制した。

(取材・文 折戸岳彦)
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