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中国の“爆買い”の嵐に危機感…シャビ「欧州クラブも対抗できない」

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バルセロナで活躍したシャビ・エルナンデスも中国の爆買いに危機感を抱いている

 元バルセロナのMFシャビ・エルナンデスが、近年の移籍市場を賑わす中国の“爆買い”に危機感を抱いているようだ。英『サン』が報じている。

 圧倒的な資金力を武器に欧州などで活躍するトップ選手を次々と引き抜いている中国クラブ。今冬もチェルシーのブラジル代表MFオスカル上海上港ボカ・ジュニアーズの元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス上海申花へ移籍するなど、ここ数年で移籍市場での存在感を一気に強めている。

 そんな中、シャビが中国移籍について言及。「非常に深刻に捉えなければいけない。長い間、世界のトッププレイヤーにとって欧州が唯一の目的地だった。ここ何年かで中国は、彼らが欧州の選手を獲得できる経済力を持っていることを示している。すでに偉大な選手を何名か獲得したが、これはまだ始まりに過ぎないと思う」と、現状に危機感を抱いている。

 アメリカのメジャーリーグ・サッカー(MLS)も多くのビッグネームを獲得してきたが、こちらは中国とは異なるようだ。「最高の選手がMLSに参戦するのをみてきたが、大抵はキャリアの終盤だ。キャリアのピークにある選手を獲得している中国とは大きく異なる」とシャビは持論を展開した。

 また、リバプールのユルゲン・クロップ監督が「選手たちが中国行きを決断したら、彼らをここに留め置く武器は何もない」と語っていたように、シャビも「欧州クラブが提示できるオファーでは対抗できない。だから、選手にとって中国が本当の意味での目的地となるかもしれない。もし、中国が最高の選手や監督とともにより競争力のあるリーグになれば、欧州は世界最高の選手の唯一の選択肢ではなくなってしまうかもしれない」と語り、警鐘を鳴らした。

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