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ヘルタ、96分のラストプレーで追いつかれ金星逃す…首位バイエルンが執念ドロー

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右サイドで攻守に奮闘したFW原口元気

[2.18 ブンデスリーガ第21節 ヘルタ・ベルリン1-1バイエルン]

 ブンデスリーガは18日、第21節2日目を行い、FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンはホームでバイエルンと対戦し、1-1で引き分けた。原口は右サイドハーフで先発し、1-0でリードしていた後半アディショナルタイム4分までプレー。ところが、チームは直後のラストプレーで失点し、あと一歩のところで金星を逃した。

 セットプレーのチャンスを生かして先制した。ヘルタは前半21分、PA左の位置でFKを獲得すると、DFマービン・プラッテンハルトが左足で上げたクロスにFWベダド・イビセビッチがニアサイドへ飛び込み、右足を伸ばして押し込んだ。

 エースに9試合ぶり今季9得点目が生まれ、ホームのヘルタがリード。1点を追う展開となったバイエルンは右サイドからMFアリエン・ロッベン、DFフィリップ・ラームのコンビでチャンスをうかがうが、なかなか決定的な場面をつくれなかった。

 バイエルンは前半35分、中盤でMFヨシュア・キミッヒがボールを奪い、カウンターからラストパスを受けたロッベンが右足でシュートを放つが、GKがキャッチ。同43分にはMFドウグラス・コスタが左サイドをドリブルで突破し、DFペテル・ペカリーク、原口をかわしてクロスを上げたが、得点には結びつかなかった。

 1点リードで前半を折り返したヘルタは後半11分、ロッベンのドリブル突破を止めてカウンターに打って出ると、ドリブルで持ち上がったMFサロモン・カルーの横パスに原口が走り込み、右足ダイレクトでミドルシュート。しかし、これは大きく枠を外れ、追加点とはならなかった。

 終盤はバイエルンの猛攻にさらされたヘルタだが、選手は足をつりながらも粘り強く対抗する。後半44分、バイエルンはゴールほぼ正面の絶好の位置でFKを獲得し、DFダビド・アラバが左足で直接狙ったが、GKルネ・ヤシュティンが横っ飛びで弾き出した。

 原口は後半アディショナルタイム4分に交代。アディショナルタイムの表示は5分で、勝利は目前だったが、バイエルンは後半アディショナルタイム6分、PA左でFKを獲得すると、GKマヌエル・ノイアーもゴール前に上がる。キッカーのMFチアゴ・アルカンタラは浮き球のクロスを入れると見せかけ、マイナス気味にグラウンダーのパス。フリーで合わせたロッベンの左足シュートはDFのブロックに遭ったが、こぼれ球をFWロベルト・レバンドフスキが押し込み、土壇場で1-1の同点に追いついた。

 試合はキックオフを待たず、直後にタイムアップ。ヘルタはラストプレーの失点で金星を逃し、バイエルンが敗色濃厚の展開から勝ち点1をもぎ取った。今季2敗目を免れたバイエルンはこれで10戦負けなし(8勝2分)。明日19日に試合を控える2位ライプツィヒとの勝ち点差は暫定で「8」となった。

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