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15歳久保建英、J最年長弾の“35歳差”カズは「本当に偉大な選手」

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先発フル出場を果たしたFC東京U-23のMF久保建英

[3.12 J3第1節 F東23 0-2 富山 夢の島]

 初のスタメン、そしてフル出場。今季のJ3リーグ開幕戦で新たな一歩を踏み出したFC東京U-23のMF久保建英は、昨年からの成長を感じたようだ。

 身長は170センチに達し、Jデビュー戦となった16年11月6日の第28節長野戦当時に比べると一回り体が大きくなった久保は、4-2-3-1のトップ下に入ってスタート。前半20分にはドリブルで持ち込むと、鋭いスルーパスをFWネイサン・バーンズに通したものの得点には結び付かず。さらに同26分にはDF小川諒也が蹴り出したCKのこぼれ球に反応すると、振り向きざまにPA外から左足のシュートを放ったが、ボールはわずかにゴール右へと外れた。

 相手数人に囲まれても簡単には倒れずにドリブル突破を試みるなど力強さも見せ、守備に回れば球際で激しく戦った。90分間ピッチに立ち続けた15歳は、「こういう良い雰囲気の中で90分間できたのは良かった。全体を通しての感想は、まだこのレベルには達していないけど、去年の(出場した)3試合に比べると成長したかなと感じられた」と手応えも得られたようだ。

 チームを率いる中村忠監督は「彼はオンでキープ、突破力、アイディアと攻撃の部分で良い部分を出してくれたし、90分良くやってくれたと思う」と評価しつつ、「もっとダイナミックに動き、切り替えや球際の部分、連係面を高められれば、もっと存在感を出せると思う」とさらなる成長に期待を寄せている。

 この日は他会場で行われていた横浜FC対群馬の一戦で、FW三浦知良がゴールを奪い、J史上最年長得点記録を50歳14日に更新した。35歳上となる大先輩のゴールに、「50歳でゴールを決めるのは、試合前から準備を入念にしないといけないと思います。50歳になっても現役を続けられるのはすごいと思うし、本当に偉大な選手だと感じます」と語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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