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[船橋招待U-18大会]帝京長岡撃破も、國學院久我山はもっともっとミスを減らして都4冠へ

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國學院久我山高は前半19分にFW加納直樹(右)のゴールで先制

[4.1 船橋招待U-18大会予選リーグ 帝京長岡高 0-2 國學院久我山高 高瀬下水処理場上部運動広場]

 1日、「第22回船橋招待U-18サッカー大会」予選リーグで帝京長岡高國學院久我山高が対戦。國學院久我山が2-0で勝った。

 互いにボールを大事に繋ぐ攻撃が特長の両チームの戦い。帝京長岡は逸材MF谷内田哲平、FW晴山岬、MF岩崎慶太と注目ルーキーたちが先発に名を連ね、一方の國學院久我山もCB安野友裕、MF山本航生、FW加納直樹というルーキートリオが先発出場した。
 
 主導権の握り合いとなった試合は細かな崩しの精度に加えて、球際の強さ、ボールへの執着心で國學院久我山が上回る。前半19分には抜け出した加納がGKの股間を射抜くシュートを右足で決めて先制。その後もMF川野裕大やMF三富嵩大を中心にボールを動かして2点目を狙おうとする國學院久我山は後半23分、スペースへ抜け出した交代出場FW宮本稜大が決めて2-0。帝京長岡は前半に谷内田のスルーパスから晴山が右ポスト直撃のシュートを放ったり、FW陶山勇磨がPAへ切れ込んだりするなどチャンスも作ったが、GK平田周主将やCB上加世田達也が守るゴールをこじ開けることはできなかった。

 快勝した國學院久我山だが、清水恭孝監督はミス、ボールロストの多かったことを指摘。「極端なところをいうと、繋ぎのところでミスが起こるのは単純な技術ミスなのか、ポジショニングミスなのか、相手見えていないのか、ちょっとしたところだと思うんですよ。突破に入ったらしょうがないと思うんですけど、そういった面でミスが起こるのはボールを持った選手だけのミスじゃないはずなのでサポートの問題もありますし、サポートに頼ってボール持っていてもダメだと思うし、(相手のプレッシャーに対して)全体が反応して上げないとどこかで捕まってしまう」と苦言を呈した。

 3月29日の東京都1部リーグ・実践学園高戦では後半44分の失点によって0-1で初黒星。「去年ひとつもタイトル獲れずに苦しい思いをしていたんで、今年は全タイトル獲るという気持ちでスタートした」(上加世田)という國學院久我山だが、その試合後には「本当にそれで4冠獲れるのかと監督にも言われました」(上加世田)。まだまだシーズン始まったばかりだが、悔しさを味わった昨年を越える成績、そして都4冠を達成するために攻撃面も、守備面も貪欲にレベルアップしていかなければならない。またチーム内で自発的に雰囲気を良くしていくことも必要だ。全国準Vを果たした15年度も選手権全国大会に入るまでは自分達のサッカーを表現できることは少なかったが、地道に、意識高くやり続けたからこそ切り開いた歴史。それだけに先を見すぎることなく、一人ひとりが目の前の課題に向き合って、一つひとつ乗り越えていく。

(取材・文 吉田太郎)

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