[4.5 リーガ・エスパニョーラ第30節 バルセロナ3-0セビージャ]

　リーガ・エスパニョーラ第30節2日目が5日に開催され、バルセロナがセビージャをホームに迎えた。前半25分にFWルイス・スアレスの得点で先制したバルセロナは、同28分と同33分にFWリオネル・メッシが加点して3-0の完封勝利を収めて3連勝を飾った。

　いきなりゴールを脅かしたのはホームのバルセロナだった。前半4分、左サイドからMFアンドレス・イニエスタが打ち込んだ縦パスをL・スアレスが落とすと、メッシが左足の強烈なシュートでゴールを脅かすが、ボールはクロスバーを叩いてネットを揺らすには至らなかった。

　すると前半16分、今度はセビージャが決定機を迎える。DFセルヒオ・エスクデロのスローインをMFビセンテ・イボーラがヒールで流すと、DFハビエル・マスチェラーノよりも早く反応したDFステベン・エンゾンジがGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンとの1対1を迎えたが、股を狙ったシュートは阻まれてしまい、先制の好機を逃してしまう。

　その後はバルセロナが主導権を握り、前半18分には左サイドからイニエスタが送ったクロスをMFイバン・ラキティッチがヘディングで合わせたが、シュートはわずかにゴール左に外れた。しかし同25分、右サイドを突破したメッシが右足で送ったクロスはDFガブリエル・メルカドに触れられたものの、浮き球に反応したL・スアレスが右足バイシクルで華麗に合わせてネットに突き刺し、バルセロナが先制に成功した。

　さらに前半28分には自陣PA前でボールを奪ったラキティッチが敵陣までボールを運び、左から駆け上がるFWネイマールへ。左サイドをえぐったネイマールのグラウンダーのクロスはファーサイドまで流れたが、走り込んだL・スアレスの折り返しを中央のメッシが右足ダイレクトで合わせてゴールを陥れ、一気にリードを2点差に広げる。攻撃の手を緩めないバルセロナは同33分、ネイマールが蹴り出したCKは相手選手にクリアされながらも、中途半端なクリアボールに反応したメッシが左足で豪快に蹴り込み、スコアは3-0になった。

　3-0とバルセロナがリードしたまま後半を迎えると、3点を追い掛けるセビージャはMFサミル・ナスリとメルカドに代えてMFパブロ・サラビアとMFマティアス・クラネビッテルをピッチへと送り込む。同16分にはDFマリアーノのパスをPA内で受けたサラビアが右足で狙うも、シュートはテア・シュテーゲンに胸ではね返されてしまう。

　するとバルセロナベンチが動き、後半20分にL・スアレスに代えてFWパコ・アルカセルを投入。同33分にはイニエスタのスルーパスからPA内に進入したP・アルカセルが左足シュートを放ったがGKセルヒオ・リコにストップされる。その後もバルセロナに追加点こそ生まれなかったものの、セビージャの反撃も許さずに3-0の完封勝利を収めた。

---

●リーガ・エスパニョーラ2016-17特集