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尚志から初の日本高校選抜欧州遠征メンバー入りのSB常盤悠「尚志の代表として、日本の代表として優勝」を

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DF常盤悠は尚志高出身の選手としては初となる日本高校選抜欧州遠征メンバー入り

 尚志の、日本の代表として戦う。DF常盤悠(尚志高→新潟医療福祉大)は、東北地方屈指の強豪・尚志出身の選手としては初となる日本高校選抜欧州遠征メンバー入り。今回は恩師である仲村浩二監督もコーチとして日本高校選抜チームに帯同しており、ともに優勝を目指す。

 11年度の全国高校選手権で4強に食い込んだ際に現群馬のFW山岸祐也が候補入りするなどしているが、欧州遠征切符を勝ち取ったのは常盤が初めて。それだけに常盤は「恥じないプレーをしたいし、尚志の代表として、日本の代表として優勝目指して頑張りたいなと思っています」と意気込んでいる。

 常盤はインターハイや選手権で注目された高体連屈指の右SB。高精度の右足はセットプレーで威力を発揮し、鋭い切り返しを交えたドリブルにも定評がある。現役時代に日本高校選抜欧州遠征を経験している仲村監督からも選考合宿で鼓舞されたDFは、トレーニングマッチでアップダウンなど活動量を増やすことでアピールして最終メンバー18枠の一つを掴んだ。

 13日に開幕する第55回デュッセルドルフ国際ユース大会へ向けて、オランダ国内で行った練習試合・アルメレ・シティ戦で先発出場。だが、「自分の長所を出せなかった。相手と戦うメンタル面の準備が全然できていなかった」と振り返るように、納得のプレーには程遠い内容だった。それでも、首脳陣からカツを入れられて迎えたU-18オランダ代表戦では「オーバーラップだったり、自分のいい長所を出せた。海外の選手はあまりオーバーラップについて来ないんですよ。だからオーバーラップが有効かなと思っている」と手応えを掴んで本大会を迎えることができている。

 今回の遠征中も仲村監督には都度常盤のことを気にかけて、声をかけてくれているのだという。また、尚志時代のチームメートからは現在もLINEが届くなど、「いい仲間」から後押ししてもらっている感覚がある。それだけに、必ず優勝に貢献して尚志の代表としての責任を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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