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106回目の“北部ダービー”は逆転負け…高徳フル出場のHSVは降格圏と勝ち点1差の14位に後退

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106回目の“北部ダービー”でDF酒井高徳が激しく競り合う

[4.16 ブンデスリーガ第29節 ブレーメン2-1ハンブルガーSV]

 ブンデスリーガは16日、第29節2日目を行い、DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVは敵地でブレーメンと対戦し、1-2で敗れた。酒井はダブルボランチの一角として3試合連続のフル出場。106回目を迎える歴史ある“北部ダービー”で主将としてチームを牽引した。

 試合開始直後から激しくぶつかり合う中、ハンブルガーSVが先制に成功する。前半6分、DFデニス・ディークマイアーのスルーパスに反応したMFアーロン・ハントが右サイドからワンタッチでゴール前にクロス。MFミハエル・グレゴリチュが頭で合わせ、早々に試合を動かした。

 その後も激しい攻防が続く。前半16分、ハンブルガーSVはカウンターからディークマイアーが中盤の酒井にパス。酒井は中央をドリブル突破し、スルーパスをMFフィリップ・コスティッチに通すが、GKフェリックス・ビートワルトの飛び出しに阻まれてしまう。一方のブレーメンも同22分、MFズラトコ・ユヌゾビッチの直接FKが左ポストを直撃する好機をつくった。

 すると前半41分、ブレーメンの逆襲が得点に結びつく。カウンターから左サイドのDFサンティアゴ・ガルシアがアーリークロスを入れると、ファーサイドのMFフィン・バルテスが右足で折り返し、中央のFWマックス・クルーゼが今季9得点目となるヘディングシュートを押し込んだ。

 1-1の同点で折り返した後半もスピーディーな攻撃の応酬が続く。後半8分、ブレーメンはカウンターからDFテオドル・ゲブレ・セラシエが右サイドを突破。グラウンダーのクロスにMFフロリアン・グリッチュが右足ダイレクトボレーで合わせたが、GKクリスティアン・マテニアの好セーブに阻まれた。

 ブレーメンの勢いが徐々に増していくと、後半30分に試合をひっくり返す。自陣からの縦パスを受けたユヌゾビッチが素早く前を向き、クルーゼにつなぐと、スルーパスに走り込んだMFフロリアン・カインツがPA内左から左足でニアサイドを破り、2-1と逆転に成功した。

 ハンブルガーSVは後半38分、疲れの見えるコスティッチとMFルイス・ホルトビーを下げ、FWベーカリー・ジャッタとFWルカ・バルトシュミットを投入する。後半アディショナルタイム1分には、PA内左に走り込んだFWピエール・ミシェル・ラソッガの折り返しをジャッタが押し込むが、オフサイドの判定でノーゴール。そのまま1-2で敗れたハンブルガーSVは2試合ぶりの黒星を喫し、順位も2部との入れ替え戦に回る16位アウクスブルクと勝ち点1差の14位に後退した。

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