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金沢MF小柳が“ゆりかご催促”の絶妙ボール奪取も…東京VがFW高木善のCK2発から逆転

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[5.3 J2第11節 東京V 2-1 金沢 味フィ西]

 4位東京ヴェルディがホームで20位ツエーゲン金沢に2-1で逆転勝ちした。後半6分に先制を許した東京Vだったが、途中出場のFW高木善朗がCKから2ゴールを演出。鮮やかな逆転劇で2試合ぶりに勝ち点3を手にした。

 東京Vは前節から2人の先発メンバーを入れ替え。MF安在和樹と高木善に代わり、MF高木大輔が2試合ぶり、FW梶川諒太が3試合ぶりにスタメン出場した。フォーメーションは開幕から11試合連続で3-4-2-1。高木大は右ウイングバック、梶川は2シャドーの一角を務め、前節まで右ウイングバックを担っていたMF安西幸輝が今季初めてスタートから左サイドに入った。

 一方、無得点で3連敗中の金沢もスタメン変更は2人。DF野田紘史とMF杉浦恭平が先発を外れ、MF金子昌広が今季初、FW大槻優平が2試合ぶりとなるスタメン出場を果たした。布陣は、開幕からフルタイム出場を続けるMF大橋尚志をダブルボランチの一角に据えた4-4-2。FW佐藤洸一とFW中美慶哉が2トップを組み、4試合ぶりの得点と勝利を目指した。

 東京Vにとって今季初めて味の素フィールド西が丘で行われたホームゲーム。だが、先にチャンスを迎えたのはアウェーの金沢だった。前半9分、相手にヘディングでクリアされたボールに佐藤が反応。PA手前中央から右足で強烈なシュートを見舞うが、クロスバーを越えた。

 前半26分には東京Vの安西が左サイドから中央に切れ込み、右足でシュート。しかし、GK白井裕人の懐に収まる。東京Vの攻撃をしのぎながらチャンスをうかがう金沢も、同32分にシュートシーンを創出。DF石田崚真がカウンターからドリブルで持ち上がり、PA手前中央から右足を振り抜く。ゴール左外へ向かったボールに対し、ファーの佐藤が足を伸ばすも、得点にはつながらなかった。

 スコアレスで前半を折り返すと、均衡を破ったのは金沢だった。後半6分、右サイドのハーフウェーライン付近でMF小柳達司が梶川からボールを奪い、佐藤へパス。佐藤はドリブルで相手DFの出方を見ながらPA手前中央まで運ぶと、左足のコンパクトな振りから低いシュートを放ち、ゴール右に流し込んだ。

 得点直後、ゴール裏の前列にいるサポーターの一人ひとりとハイタッチするように走り抜け、喜びを爆発させた佐藤。さらにチームメイトが駆け寄り、ゆりかごパフォーマンスも披露した。金沢は4月20日、小柳の第1子となる長女が同8日に誕生していたことを発表。チームは同日の第7節・岡山戦(1-0)以降、ノーゴールが続いており、待ちに待ったゆりかごパフォーマンスを小柳が自ら演出する形となった。

 だが、金沢は喜びに浸る間もなく、ここから東京Vの猛反撃を受ける。東京Vは後半22分、ベンチスタートだった高木善を梶川に代えて投入。すると同33分、高木善の左CKにニアのDF井林章が腰をかがめてヘッドで合わせ、同点に追いつく。

 後半38分には右CKを獲得し、キッカーの高木善が右足でアウトスイングのクロスを供給すると、ゴール前で合わせたのはFWアラン・ピニェイロ。DF作田裕次の密着マークに遭いながらもヘディングでゴール左へと押し込み、逆転ゴールを奪った。

 アラン・ピニェイロは2試合ぶりとなる今季7得点目。チームトップスコアラーの一発で勝ち越した東京Vは、FWドウグラス・ヴィエイラと安西の負傷退場により約11分に及んだアディショナルタイムでもリードを死守し、2-1で逃げ切った。


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