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興梠ハットで追いつくも…浦和は2-0からの悔やまれる3失点で首位陥落

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後半29分、FW興梠慎三がハットトリック達成となる同点ゴールを決める

[5.20 J1第12節 浦和3-3清水 埼玉]

 首位浦和レッズはホームで清水エスパルスと対戦し、3-3で引き分けた。2点をリードしながら3連続失点で逆転を許し、FW興梠慎三のハットトリックで同点に追いつくのが精一杯だった。浦和は勝ち点1を積み上げるにとどまり、首位陥落。一方の清水は3試合連続ドローで6試合勝ちなし(5分1敗)となった。

 浦和は前節・新潟戦(6-1)で負傷交代したFWラファエル・シルバが欠場し、代わってFW李忠成が6試合ぶりに先発。それ以外は新潟戦から変更なかった。最近5試合勝利のない清水も前節・鳥栖戦(1-1)で負傷交代したDF犬飼智也が離脱。代わってDF角田誠が3試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始26秒、いきなり浦和が決定機をつくる。左クロスを中央の李がマイナスに落とし、FW興梠慎三が左足でシュート。惜しくも右ポストを直撃し、先制の好機を逃したが、その後もホームチームが試合の主導権を握った。

 浦和は前半13分、MF柏木陽介の左CKにDF槙野智章がフリーで飛び込んだが、ヘディングシュートはゴール上へ。清水も同15分、高い位置からプレッシャーをかけたFW鄭大世がスライディングタックルでDF遠藤航からボールをカット。PA手前からMF白崎凌兵が右足で鋭いミドルシュートを打ったが、わずかにゴール左へ外れた。

 試合が動いたのは前半24分。浦和はMF武藤雄樹が左サイドに展開し、MF関根貴大が中に持ち込んで右足でゴール前にパスを入れると、DFに当たって浮いたボールを興梠が豪快なバイシクルシュートでゴールに叩き込んだ。得点ランキングトップに立つ興梠の2戦連発となる今季9ゴール目で先制に成功した。

 その後も浦和が優位にゲームを進める中、前半37分にはMF駒井善成の鋭いクロスボールをクリアした清水DF二見宏志がGKと交錯し、負傷。1点ビハインドで折り返したハーフタイムにDFフレイレと交代した。

 浦和は後半12分、右サイドでボールを持った駒井が縦に突破。折り返しにファーサイドから走り込んだ興梠がヘディングでゴール左隅に突き刺し、追加点を奪った。この日2得点目の興梠は今季10点目。6シーズン連続となる2ケタ得点に乗せた。

 2点を追う展開となった清水だが、ここから猛反撃に出る。後半14分、素早いリスタートからMF枝村匠馬が右クロス。必死に戻ったDF宇賀神友弥のクリアは自陣ゴール方向に飛んだが、かろうじてGK西川周作が弾き、こぼれ球に詰めた白崎のシュートは大きくゴール上に外れた。

 後半17分には枝村に代えてMFミッチェル・デュークを投入。すると同19分、縦パスを受けた鄭大世がPA左角の位置から豪快な左足ミドルをゴール右上隅に突き刺し、1点を返す。同24分にはロングボールをPA右で受けたFWチアゴ・アウベスが折り返し、ミッチェル・デュークが左足でシュート。右ポストに当たったこぼれ球を鄭大世が左足で押し込み、2-2の同点に追いついた。

 勢いに乗る清水は後半26分にもPA右手前の位置からチアゴ・アウベスが左足で狙い澄ましたミドルシュートをゴール左隅に流し込んだ。チアゴ・アウベスの3試合連続ゴールで3-2と逆転した清水。しかし、浦和も直後の後半29分、駒井の縦パスをスルーした興梠がそのままゴール前に走り込み、関根のスルーパスを受けると、PA内右から右足でゴール左隅に流し込み、すぐさま同点に追いついた。

 興梠はリーグ戦初のハットトリックを達成した4月7日の仙台戦(7-0)に続いて今季2度目の1試合3得点。今季12試合で通算11ゴールとハイペースで得点を重ねている。浦和は後半39分、最後の交代枠で柏木に代えて今季リーグ戦初出場となるMF矢島慎也を投入。果敢に4点目を目指したが、後半アディショナルタイムの6分間でも再び勝ち越すことはできず、試合は3-3の引き分けに終わった。

(取材・文 西山紘平)

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