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「外していたら何を言っていたか…」憲剛をおとりに阿部が強烈ミドルで決勝点

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後半11分、MF阿部浩之が左足で決勝点を決める

[6.17 J1第15節 川崎F1-0広島 等々力]

 迷いなく振り抜いた左足ミドルがゴール左隅に突き刺さった。川崎フロンターレは後半11分、MFエドゥアルド・ネットの縦パスをMFエウシーニョがつぶされながらもポストプレーでつなぎ、MF阿部浩之がPA左手前から左足を一閃。豪快なミドルシュートでニアサイドを破った。

 エウシーニョにボールが入った時点でMF中村憲剛が斜めに走り出し、PA内左へ進入。「『(パスを)出せ』と思って、信じて走ったら相手がつられた」という中村のフリーランニングにDF野上結貴が引き出され、阿部のシュートコースがポッカリと空いた。

「(中村)憲剛さんをおとりに使ったので、決めないといけないと思った」とおどけた阿部に中村は「もし外していたら何を言っていたか分からない」と冗談めかしながらも、「阿部ちゃんはパンチ力があるし、あれだけ(シュートを打つまで)時間があれば決められる」と手放しで称えた。

 2試合ぶりの得点となった阿部はこれで故障から復帰後、7試合で5ゴール。G大阪時代の14年に記録したシーズン7ゴールの自己記録に早くも迫る勢いだ。「前で出させてもらっているので」と、センターフォワードでの起用に応えている格好だが、この日の後半は左サイドにポジションを移していた。中断明けも変わらぬ好調ぶりに「練習でやっていることが出せている。練習の成果」と胸を張る。

 21日の天皇杯2回戦・栃木ウーヴァ戦を挟んで、次節25日は古巣であるG大阪との初対戦となる。消化試合が1試合少ないながら首位・柏と勝ち点3差の暫定3位につける相手に対し、「向こうは調子がいいし、アウェーでやりづらさもある。個人は関係なく、川崎として良いサッカーをして結果にこだわりたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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