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帝京三は交代出場組が役割果たして2点差逆転、2年生MF武井が延長V弾!:山梨

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延長前半4分、決勝点を喜ぶ帝京三高MF武井潤(15番)

[6.18全国高校総体山梨県予選決勝 帝京三高 3-2(延長)山梨学院高 中銀スタ]

 2-2で突入した延長戦の前半4分、帝京三高は交代出場の2年生が決勝点を決めた。同じく交代出場のMF小林颯耶(3年)の左CKを「絶対に取ろうという考えしか無くて、身体ごと押し込みました」というMF武井潤(2年)が、ニアサイドに飛び込み、頭でねじ込んで3-2。ボールがゴールラインを越えたところが良く見えなかったという武井は一瞬あった間のあと、大興奮のスタンドへ向けて走り出し、先輩たちと喜びを爆発させた。

「凄い嬉しかったです。初めての経験で。こういう大きな舞台で決められたのは良い経験になりました」と微笑みながら、J1も開催される山梨中銀スタジアムでの決勝ゴールを振り返った武井。直前の決定的なヘディングシュートをGKの好守に阻まれていたが、「まだCKだったのでここでは絶対に取り返そうと」とすぐに切り替えて臨んだ姿勢も結果に繋がった。

 チームは後半7分までに2点をリードされる苦しい展開だった。だが、「ベンチの人たちがやってやろうという気持ちが強かった」というように、ベンチスタートだった自分たちが試合の流れを変えるつもりでいた。そして後半13分から出場した武井は、前半途中に投入されたMF小林や後半20分から出場のMF鈴木健人とともにゴールに絡んで勝利に貢献。帝京三のベンチ層の厚さも示して全国切符を掴んだ。

 トラップが得意でドリブル、シュートで得点に絡むMF武井は、その全国大会へ向けて「自分の力を知っておきたいし、3年生にとっては最後のインターハイとなんで、全力でサポートして、全力で挑んで行きたいです」とコメント。この日してのけた大仕事を自信に、まずはチーム内での登録17名入りを懸けた競争を勝ち抜き、全国のピッチに立つ権利を奪い取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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