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大胆9人替えのメキシコが決勝T進出! 開催国ロシアは退場者も響きGL敗退

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メキシコが開催国ロシアを退け、決勝T進出を決めた

[6.24 コンフェデ杯GL第3節 メキシコ2-1ロシア カザン]

 コンフェデレーションズ杯は24日、グループリーグ第3節を行い、A組では首位のメキシコ代表(北中米カリブ海王者)が3位のロシア代表(開催国)と対戦し、2-1で勝利した。この結果、メキシコは2位で決勝トーナメント進出を決め、ロシアはグループリーグ敗退が確定。決勝トーナメントは28日に行われ、メキシコはB組1位と対戦する。

 A組、B組ともに第2節終了時点で決勝トーナメント進出を確定させたチームがいない混戦のコンフェデ杯。A組首位のメキシコは引き分け以上、3位のロシアは勝利で自力突破が決まる状況で最終節を迎えた。

 得点が必要なロシアは立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける。前節からスタメン9人を入れ替えたメキシコの隙を的確に突き、前半6分にMFユーリ・ジルコフ、同17分にはFWフョードル・スモロフがPA内で倒されるが、いずれもノーファウルの判定。それでも開催国の意地を見せ、同25分にスコアを動かした。

 直前にスモロフのシュートが左ポストを叩いた流れから二次攻撃を仕掛け、DFアレクサンドル・ゴロビンが左サイドからマイナス気味にクロス。PA内中央で受けたMFアレクサンドル・エロヒンは空振りするも、素早く立て直して右にパスを出す。フリーで受けたMFアレクサンドル・サメドフが左足のダイレクトシュートで相手DFの股を抜き、ゴール左に流し込んだ。

 メキシコは失点後に攻撃のギアを上げると、前半30分にあっさりと同点に追いつく。MFアンドレス・グアルダードの直接FKがGKイゴール・アキンフェエフに弾かれ、FWハビエル・エルナンデスがこぼれ球を回収。MFジョナタン・ドス・サントスを経由して敵陣やや左で受けたMFエクトル・エレーラが右足でPA内に蹴り込むと、ファーに攻め残っていたDFネストル・アラウホが頭で合わせ、GKアキンフェエフのタイミングを外す山なりのボールをゴール左に決めた。

 さらにメキシコは後半7分にもネットを揺らし、逆転に成功する。エレーラが陣地回復のために自陣から大きく蹴り出したボールが裏のスペースに落下すると、GKアキンフェエフとDFビクトル・バシンが一瞬譲り合った瞬間をFWイルビング・ロサノが見逃さず、体ごと飛び込んでヘディングシュート。ワンバウンドしたボールが無人のゴールに吸い込まれ、スコアを2-1とした。

 後半15分にはグアルダードが右足で浮き球のパスを送り、PA内右で反応したDFエクトル・モレノが左足で押し込む。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって得点は取り消された。命拾いしたロシアだったが、同23分にジルコフが2枚目のイエローカードで退場。数的不利に陥りながらも同27分に左クロスからビッグチャンスを迎えるが、どフリーで合わせたDFイーゴル・スモルニコフのシュートはクロスバーを越えた。

 メキシコはロシアの反撃をいなしながら試合をうまくコントロールし、2-1のままタイムアップ。勝ち点で並ぶポルトガルが他会場でニュージーランドを4-0で破ったため、得失点差で首位の座を奪われたが、2位で決勝トーナメント進出を決めた。

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