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「いい洗礼を受けた」「見えないところを鍛えて行かないと」。元日本代表FWの浦和学院・森山監督は選手とともに成長期す

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浦和学院高の注目FW田中和樹は負傷を抱える中で奮闘したが…

[6.24全国高校総体埼玉県予選準決勝 昌平高 6-0 浦和学院高 埼玉第3G]

 FC東京特別指定選手の注目FW田中和樹(3年)を擁して98年以来となる全国総体出場を目指した浦和学院高だったが、代表決定戦となった準決勝で昌平高に0-6で完敗。元日本代表FWである森山泰行監督(14年就任)のスカウティングによって集まった最初の世代である3年生たちは、浦和南高、武南高を破るなど、昨年の県16強から飛躍してインパクトを残したものの、全国には手が届かなかった。

 森山監督は敗戦後、「こんな場所でやらせてもらって、感謝しています」と第一声。一方で0-6というスコアで敗れたことについては「刺激を与えてもらった」と語ったように、今後へ向けて自身、選手たちがより成長するためのきっかけになりそうだ。

 この日は全国出場を懸けるような大一番を経験していない選手たちが、引いてしまった部分があった。昨年の全国4強メンバーを多数残す昌平との差は実力に加え、経験値の差も大きかったかもしれない。

 指揮官は前に出て行って欲しいと期待していたが、相手にボールを支配される中でなかなか思い切りの良いプレーが出てこない。前半25分に中央から崩されて失点すると、0-1のまま折り返したかった前半終了間際に連続失点。負傷の影響で本来の動きではなかったものの、田中が一発のあるところを示していただけに、勝負どころの一つで崩れたことがあとに響いてしまった。

 後半立ち上がりにFW齋藤雅之(3年)が決定的なシュートを打ち込み、GK大橋裕史(3年)が前半同様にビッグセーブを見せていたが、点差が広がり、チーム全体が気落ちした感は否めなかった。一方で試合終盤、MF高橋航大(2年)ら交代出場組がチャレンジする姿勢を見せていたことは好材料。この環境を経験できたこと、接戦の連続となった厳しいトーナメント戦で準決勝まで勝ち上がったことについては森山監督も収穫に挙げていた。

「いい洗礼を受けた」「これをきっかけにどう伸びるか」「見えないところを鍛えて行かないといけない」。森山監督は印象的な言葉を発していたが、何より、この悔しい敗戦後に選手が前を向いてどう変わっていくかに期待をしていた。もちろん、森山監督自身も指導者としてもっと成長する意気込み。帝京高の一員として高校サッカーで成長し、プロの世界で戦ってきた指揮官は、選手たちとともにすぐに次の一歩を踏み出し、厳しい戦いでも強い心で乗り越えられるチームになって、選手権で全国出場へ再チャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017


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