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U-19全日本大学選抜選考会1日目、GK井岡にMF嵯峨、FW人見やFW鳴海…仙台大組が存在感

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競り合う青森山田高出身の三国と鳴海

 U-19全日本大学選抜選考会の1日目が5日、早稲田大学東伏見グラウンドで行われた。全国各地域の有望1年生が集結し、3チームに分かれて、30分1本の総当りで試合を行った。

 昨季も同時期に大学1年生を対象とした選考会が行われ、その後にU-19全日本大学選抜が正式発表。同代表は昨年9月に第3回アジア大学サッカーチャンピオンシップを戦った。今年度も同大会が韓国で行われる予定。そこでの選抜入りを狙ってアピールが繰り広げられた。

 1本目ではFW山口拓真(阪南大1年=西武台高)とFW延祐太(立命館大1年=JFAアカデミー)が2トップを組んだピンクチームが緑チームに2-1で勝利した。開始6分、敵陣で相手DFから激しくボールを奪った延が自らドリブルで持ち込み、GKを前にループシュートを決め、1-0と先制に成功。

 それでも8分にFW安藤謙生(慶應義塾大1年=國學院久我山高)がゴールを決め、緑が1-1に追いついた。その後も安藤が果敢に仕掛けて見せ場をつくったほか、MF住永翔(明治大1年=青森山田高)が中盤からスルーパスを供給したほか、抜群の視野でサイドへ展開するも、決定機はならず。2点目は遠い。

 ピンクチームはDF三国スティビアエブス(順天堂大1年=青森山田高)から延、MF森内岬波(新潟経営大1年=大成高)とつないでの連携もみせたほか、森内がクロスバー直撃のシュートを放つなど、二度目のリードを目指す。

 すると29分、山口に代わって途中出場を果たしたFW児玉駿斗(東海学園大=中央学院高)が決める。PA正面中央から森内が右へ出したパスを延がスルー。最後は児玉が対角にシュートとを沈めた。これが決勝点となり、ピンクが2-1で勝利した。

 2本目では今冬の全国高校サッカー選手権決勝を戦ったFW鳴海彰人(仙台大1年=青森山田高)、MF嵯峨理久(仙台大1年=青森山田高)、FW人見大地(仙台大1年=前橋育英高)を擁する青チームが、昨季の青森山田高主将・住永のいる緑チームに3-0で圧勝した。

 開始5分、緑はMF本間椋(中央大1年=昌平高)のシュートがクロスバーを叩くも、その後は防戦を強いられる。7分、後方からのロングボールに抜け出した嵯峨がGKとの1対1から右足シュート。ポスト右を叩くも、自ら跳ね返りを流し込み、先制に成功する。さらに同9分には嵯峨の正確な右クロスからゴール正面の人見がヘディングシュートを決めて、2-0と差を広げた。

 その後もMF藤井智也(立命館大1年=長良高)のシュートがポストを叩くなど、押し込み続ける。18分には藤井が右からのパスをダイレクトで叩き込み、3-0。GK井岡海都(仙台大1年=市立船橋高)が好セーブをみせるなど、青チームは守備陣も奮闘をみせて、完封勝利を飾った。

 最後の3本目ではピンクチームと青チームが1-1の引き分け。17分、1本目の出場時はなかなか持ち味を出せずにいたMF脇坂崚平(新潟医療福祉大1年=湘南工科大附高)が相手DFのミスを突き、ボール奪取からシュートを流し込む。しかし、終了間際の29分に青もMF山崎推智(金沢星稜大1年=八千代高)が意地のゴール。ドローに終わった。

 攻守に渡って存在感をみせたのが仙台大の選手たち。GK井岡が安定したセービングを披露したのに加え、嵯峨は1得点1アシスト。人見も頭でゴールを奪い、鳴海はおとりとなって2トップを組んだ人見を活かしていた。

 また、慶大の安藤や立命館大の延も出色のプレー。ともに抜群の抜け出しで見せ場を演出し、絶妙なスルーパスを供給するなど存在感をみせた。選考会はあす6日にも、メンバーを変えて行われる。

(取材・文 片岡涼)

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