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“明治一の頼れる男”浦和内定DF岩武克弥「レッズで活躍すれば代表も見えてくる」

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浦和内定発表後初の試合に臨んだDF岩武克弥

[4.14 関東大学L1部 流通経済大2-3明治大 味フィ西]

 浦和レッズへの入団内定を発表した翌々日の試合、明治大の主将DF岩武克弥はしっかりとチームを勝利、開幕連勝へと導いた。「内定を発表したからといって、別にそこまで意識することなく、チームのために何ができるかだけを考えてやりました」。

「(浦和入団を)決めたのはキャンプに行って、そのあと声がかかってからです。伝統のあるいいチームなので、そんなに迷わずというか、レッズが一番だったので、ほとんど迷うことはありませんでした。長引かせることなく決断した感じです」

 岩武はU-15、U-16、U-17の日本代表歴があり、2017年には全日本大学選抜の一員として第29回ユニバーシアード大会に出場。また、大分U-18時代の2014年に2種登録され、J2リーグ戦10試合に出場した経験を持っている。

 ただその後、明治大に進学。ルーキーイヤーは怪我に悩まされることもあった。しかし2年生になってからはレギュラーとして試合に出続け、リーグ優勝や、総理大臣杯制覇。そして昨年はユニバーシアード大会でで金メダルを獲得するなど、大学屈指のDFへと成長した。

「大学でしか味わえないこともありましたし、その中でいい仲間も出来ました。大学ならではの強さだったり、難しい場面もあったんですけど、プロに行ったときに活かせる部分があるのかなと思います」

 今季はチーム事情によりCBでの先発を続けているが、浦和では本来の右SBで勝負したいと考えている。浦和からも「右のSBで使いたい」と言われているといい、その思惑も一致している。

「(明治の先輩の柴戸海とは)キャンプの時にいろいろ話をしました。先輩たちも優しいし、いいチームだよと言っていた。だからそこまで悪い印象はなかった。あと、キャンプに行ったときは西川(周作)さんが同じ大分出身なので、積極的に声をかけてくれて、優しくしてくれました」

「まだ決まってはいないけど特別指定選手になることも考えています。いつ行ってもいい準備が出来るように、そして筋トレや食事の面などでプロに行く準備をしていきたい。レッズで活躍すれば代表も見えてくると思うので」

 試合中、明治の応援席からは「明治一の頼れる男 どんな時も助けてくれる 俺たちの岩武克弥」というチャントが聞かれた。また、栗田大輔監督も「岩武依存症になるな。岩武が浦和に行っていなくなったとしても、チームがぶれないようなチーム作りをみんなでしないといけない」と話すように、チーム内では絶大な信頼を寄せられている。

 そして岩武自身もまずは明治のためにという思いが強い。「自分が目立つことよりまずはチームが勝つことを第一に考えてやって行きたい。主将としてもチームに貢献できるように頑張りたい」。プロ内定選手として臨む大学サッカーラストイヤー、“明治一の頼れる男”の見せる内外でのパフォーマンスに注目だ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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