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3位につける好調・山口、霜田監督の「想像を上回る」部分と「満足していない」部分

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レノファ山口FCを率いる霜田正浩監督

[4.22 J2第10節 町田1-2山口 町田]

 今季からチームを率いることになった。昨季の最終順位は20位。しかし、霜田正浩監督が指揮を執るレノファ山口FCは、第10節を終えたJ2リーグで3位の好位置につけている。

 町田との上位対決では試合開始直後は押し込まれる時間帯が続き、決定的な場面を作られながらもGK藤嶋栄介のファインセーブなどで失点を防ぐと、前半39分にFW高木大輔の得点で先制に成功。後半立ち上がりの同4分に同点に追い付かれたものの、同25分にMF小野瀬康介のPKで勝ち越すと、町田の反撃を許さずに逃げ切って2-1の勝利を収めた。

「決してきれいな勝利、きれいなサッカーではないけど、球際や空中戦でしっかり戦ってくれた。くじけそうになる時間帯、あきらめそうになる時間帯もあったが、それを乗り越えて勝利という結果を出してくれたので非常にうれしく思っている」。試合後、指揮官はアウェーで苦しみながらも勝ち点3をもぎ取った選手たちを労った。

 6勝2分2敗の勝ち点20。首位の大分、2位の岡山との勝ち点差はわずか1の3位に位置する。きっちりと勝ち点を積み上げてきており、「戦う姿勢を出し、勝ちにこだわり、球際で負けないということは、想像を上回るプレーを見せてくれている」と評価しつつも、「ただハードワークだけでなく、クオリティーも求める中で、求めているようなプレーモデルを使って得点を挙げる、守備をするという部分を両方できて勝ち点3を取る試合はなかなかないので、そこは満足していない」と表情を引き締め直した。

「まだ、一回り当たっていないので、僕らの力がJ2の22クラブの中でどれくらいなのか客観的な評価をすべきではない。ただ、4分の1が終わった時点でこの順位にいるのは、選手たちが自信を持って、次の課題に取り組めるという意味では非常に良い数字だと思う」。さらにチームを成熟させて、より高みへと向かっていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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