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選手権開幕戦登場の駒澤大高が選んだアディダス新COPAのニックネームは…?

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駒澤大高の新「COPA(コパ)」ベストネーミングは稲井の「ハードマシュマロスパイク」に

 アディダスから、しなやかなボールタッチを求めるプレーヤー向けレザースパイク「COPA(コパ)」のフルモデルチェンジが発表された。カンガルーレザーとプライムニットを融合した「フュージョンスキン」はまさに新感覚の「柔らかさ」と「フィット感」を実現。冬の全国大会に挑む高校を巡り、その新感覚の言語化に部活生たちにチャレンジしてもらうことで新コパの秘密に迫っていく。最終回は選手権開幕戦に登場する駒澤大高(東京B)だ。


 東京都Bブロック予選ではインターハイベスト16の國學院久我山高、関東大会出場の駿台学園高、そして前評判の高かった名門・帝京高を破って優勝。15年、16年度大会と2年連続で全国8強入りしている駒大高は、相手を飲み込むような迫力ある攻守で激戦区・東京を駆け抜けた。

 全国準々決勝まで勝ち上がった先輩たちと比べると、失点があったり、細部が欠けていたりすることも確か。だが、東京を代表するCB齋藤我空主将(3年)とCB稲井宏樹(3年)、GK宮崎雅崇(3年)を中心とした守備ブロックは非常に強固で、攻撃陣も「東京都の予選、特に(決勝点を決めた)久我山戦で自信をつけてやれた」という2年生エースFW原田大渡やMF涌井蓮(3年)、MF江藤惇裕(3年)ら試合を決めることのできる選手がいる。そして、各選手が試合開始から終了まで一体感を持ってハードワークを続けられる部分は優勝候補に挙げられるチームと比べても引けをとらない強みだ。

 今年は東京都1部リーグなどで苦戦してきたこともあり、選手たちは予選の結果に過信することなく、練習に取り組んでいる。予選の戦いぶりを見ると、上位進出のチャンスは十分だが、ここからもう一段階レベルアップすることが必要。齋藤は「(全国大会に出場するチームは)自分たちよりも実力のある高校ばかりなので、そこはチャレンジャー精神を持って一戦一戦戦っていきたいと思います」と力を込めた。


 その彼らが口々に「楽しみ」と語るのが、那覇西高(沖縄)との開幕戦だ。11月19日の組み合わせ抽選会時は授業中だったが、開幕戦を戦うことを知った選手たちは放課後に盛り上がったのだという。目の前の相手に集中して必ず勝利すると同時に、開幕戦で試合を見守るであろうライバル、観客にインパクトを与えたい考えだ。

 稲井は「チームとして無失点にするということにまずこだわって、自分もそこに貢献できたらいい。(開幕戦は)結構人が入ると思うんですけれども、大舞台というのはこれから長い人生の中でそんなに経験できることではないと思っているので、楽しんで来れたらなと思っています」と語り、齋藤は「開幕戦を戦うチームとして不甲斐ない試合とか不甲斐ないプレーはできないと思いますし、多くの観客が見ている中で自分たちをアピールするチャンスなので、気負いせずにチャレンジャー精神を持って開幕戦も戦っていきたいと思っています」と意気込んだ。注目集まる開幕戦で自分たちの良さを出して勝ち、過去最高の8強超え、全国制覇へ弾みをつける。


「COPA(コパ)」は注目の開幕戦で白星を引き寄せる武器、もう一段階レベルアップするための武器の一つになるかもしれない。取材日は定期試験中ということで、校内の人工芝グラウンドで軽めの調整をした駒大高イレブンだったが、試し履きした新「COPA(コパ)」の軽さとフィット感は好印象だったようだ。普段から「COPA(コパ)」を着用しているという原田は「いつもよりも素材が柔らかい感じがして履きやすい。柔らかさは全然違います」と驚き、齋藤は最後まで一人ピッチに残ってボールを蹴り続け、感触を確かめていた。

 選手たちは試し履き後に早速、新「COPA(コパ)」の言語化にチャレンジ。「極楽トラップスパイク」「むっちりパンパンスパイク」など個性的な案も出て、笑いが起こっていた。齋藤は「キックを蹴った時に結構足元にフィットするなと思いましたし、しなっという感じも、足元に吸い付くようなピタッとしている感じもありました」という理由で「しなピタスパイク」とネーミング。また、原田は「自分の感覚なんですけれども、柔らかさがあってフィット感のあるシューズだなと思った」ことから「ふわピタスパイク」とニックネームをつけていた。


 そして、駒大高の選手たちが相談して決めたベストネーミングは、稲井の「ハードマシュマロスパイク」に決定。稲井は「(アディダススタッフの)説明で耐久性があると聞いて、マシュマロというのは革も柔らかくてフィットしていて、自分の足を包み込むような感覚だったのでこのネーミングにしました」とその理由を明かし、「足の裏の内側のポイントがやや高くなっているので、切り返しとか、(CBは)リアクションとかが多いのでそこでアジリティの部分では良くなると思います」と1つのプレーで勝負が決まるCBのポジションで良さを引き出してくれるスパイクであることを説明していた。

 計6校を巡って行われた新「COPA(コパ)」の試し履きとその言語化。「鬼フィット 神タッチ」のキャッチフレーズを持つ一足の異質の柔らかさとフィット感を驚く声が多く、コーチングスタッフやマネージャーも足を通すシーンがあった。早速“本番用”として着用し、全国大会に臨む選手も多そうだ。19日には全6校の試し履きの様子などをまとめた動画も配信される予定。貴重な試し履きの機会に楽しみながら参加していた彼らの表情、そして、新しい武器を得て最後の準備を進める彼らの、全国大会での活躍に注目して欲しい。



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(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

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