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鹿島FW伊藤翔は移籍後2戦連発も「今日のやり方が正解だったのか」

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公式戦2戦連発の鹿島FW伊藤翔

[2.23 J1第1節 鹿島1-2大分 カシマ]

 新加入ストライカーの活躍がアジア王者の数少ない希望だった。鹿島アントラーズFW伊藤翔は後半3分、敵陣セットプレーからゴール前に飛び込み、泥臭いワンタッチシュートで同点ゴールをマーク。敗戦後は厳しい表情を崩さなかったが、想定通りの一撃を前向きに語った。

 横浜FMから加入した30歳。今季最初の公式戦となったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのニューカッスル・ジェッツ戦(◯4-1)で移籍後初ゴールを記録すると、2試合目のJ1開幕戦でも結果を残した。MF永木亮太のキックをDF犬飼智也が頭で落とすと、伊藤が点取り屋の嗅覚でしっかり押し込んだ。

「中で競れる選手がたくさんいて、ああいうこぼれ球は狙っているし、今日はそういう日だと思っていた。ボールが来て良かった」。清水から横浜FMに移籍した14年も開幕戦でゴール。ACL後に語っていた「もともと初物では勝負強さを出せていた」という良いイメージを再び結果につなげてみせた。

 だが、チーム全体ではその勝負強さを欠いた。「崩れたところはなかったので継続してやっていければ」と全体のオーガナイズには前向きな点を見出したが、セカンドボールを奪われたり、裏へのロングボールを通されたりしての失点に「ミスから失点になったし、高くつくのは間違いない」と表情は厳しい。

 この日は相手のポゼッション戦術に対し、果敢に前からプレッシャーに行ったが、奪い切って得点に結びつけることはできず。「大分の5バックの守備、攻撃に対して、今日のやり方が正解だったかを、監督、スタッフ、選手、チーム全員が考えて次に生かさなければならない」。常勝軍団にやってきたからには、一つの負けを二度と繰り返さない構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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