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[MOM2820]就実MF青木慧大(2年)_50m走5秒9。“就実の韋駄天アタッカー”が相手の脅威に

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就実高の快足MF青木慧大

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.17 中国高校新人大会準々決勝 沼田高 1-1(PK3-4)就実高 広島皆実高G]

 中国大会初出場で4強入りを決めた就実高は、左足で直接FKを決めた左SB牛田援(2年)やPK戦で2本をストップしたGK牧野匠悟(2年)、そしてガッツある動きで相手のキックを次々と身体に当て続けていたMF湯淺怜夫主将(2年)らヒーローが多かった。

 中でも最も相手の脅威になっていた選手が右の快足MF青木慧大(2年)だ。50m走のタイムは5秒9。チーム一の俊足で「1対1や1対2でもサイドでのドリブルでは止められない自信があります」と言い切る韋駄天アタッカーは、縦へのドリブル、抜け出し、そして“裏街道”でも沼田高を苦しめていた。
 
 対面した相手DFの重心を見ながらのプレー。自分で行くだけでなく、「自分の方に2、3人来たら逆サイドやFWが空くからと言われているので意識しています」というMFは、複数のDFを引きつけることで中央のスペースなどを作り出していた。

 青木への対応に苦戦した沼田は後半、左SBの選手を交代。就実の須田二三明監督は青木が自身の武器を発揮して対面する相手選手を交代に追い込んだこと、また味方のスペースを作り出していたことも高く評価していた。

 岡山県新人大会の準決勝、決勝は戦術上の理由でスーパーサブ起用。準決勝の岡山学芸館高戦で見事にアシストし、チームにとって初となる決勝進出に大きく貢献した。今大会、再び先発としてそのスピードを発揮しているMFは「チームに貢献してみんなで勝ちたいです」。憧れは同じ快足のFWキリアン・ムバッペやFWレロイ・サネ。立正大淞南高の準決勝でも、青木は快足を活かして得点、アシストを貪欲に狙いながら、課題の守備でも勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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