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U-18日本代表の静岡合宿がスタート

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[08.06 U-18日本代表候補静岡合宿初日]

 SBSカップ国際ユースサッカー2007(8月11日開幕、静岡県内)に出場するU-18日本代表が6日、静岡県裾野市内で強化合宿をスタートした。09年のU-20W杯を目指す現U-18世代(1989年生まれ以降)は、10月下旬に始まる予定のアジアユース予選(タイ)を控えているだけに、U-18アメリカ代表、U-18ウクライナ代表などと対戦するSBS杯は重要なテストマッチとなる。今回の合宿、大会には7月のU-20W杯に出場したMF香川真司(C大阪)や大分で活躍中のMF金崎夢生といった同世代の選手は招集されず、Jリーガーは昨年の静岡学園のエース・杉浦恭平(川崎F)のみ。大学生からは順天堂大のGK松本拓也が招集されたが、メンバーはほぼクラブユースと高校チーム所属の選手で固められた。
 合宿初日は、ケガで不参加が決まった三菱養和SCユースMF小暮郁哉を除く20人が参加。練習は5対2、4対1でのパス練習から始まり最後は7対7に杉浦らをフリーマンに配置したミニゲームも行った。前日5日に日本クラブユース選手権決勝に出場したG大阪ユースのMF安田晃大やMF山本康裕ら磐田ユース勢、全国高校総体決勝を戦った市立船橋高の加藤弘堅は疲労を考慮されて別メニューでの調整。その他の選手たちはスペースを作り出す動き、中央とサイドとのバランスの使い分けを意識しながらの練習に汗を流した。全体的に軽めのメニューだったが、室蘭大谷高FW宮澤裕樹が果敢なスライディングタックルを決めるなど、それぞれが初日から迫力のある動き。最も声を出してチームを盛り上げていた杉浦は「自分は(1学年)上だし、活性させていきたい」。またランニングなどに取り組んでいた安田は「(合宿は)普段どおりやること」と話した。
 SBS杯は4日間で3試合を行うスケジュール。牧内辰也監督は「(集中開催のアジア)1次予選を見据えてできる。選手たちの攻撃と守備との連続性への理解やゲームに必要な体力も見たい」と話した。アジアユース予選へ向けては今回のメンバーに加えて、全国総体などで活躍した選手、またU-17W杯(韓国)へ出場するU-17世代からも招集されていく見込み。U-18代表は5月のドイツ遠征などを経て力をつけてきているが、選手たちにとってはこれからの一戦一戦が代表生き残りを懸けた争いの場となる。 そして次代のU-20代表の“現在地”に注目だ。山本が「まずは自分がメンバーに残ることだけど、みんなとできることはすごく楽しみ」というU-18代表。SBS杯は牧内監督が掲げる「アグレッシブかつダイナミックなサッカー」に取り組んできたチームの実力も試されることになる。
 
(取材・文 吉田太郎)

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