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長谷部誠がフランクフルト躍進の鍵となった理由、「整えることと…」

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MF長谷部誠がEL準決勝進出に貢献

 MF長谷部誠が所属するフランクフルトは18日のヨーロッパリーグ(EL)準々決勝第2戦でベンフィカに2-0で勝利。2試合合計4-4のアウェーゴール差により、準決勝進出を決めた。長谷部はリベロとしてフル出場を果たしている。

 今シーズンは、ただひとつもゴールをしていない。そしてフランクフルトの中で最高齢。初見では長谷部を特別な選手とは思わないだろう。だが、彼に注目する価値はある。18日、独『ワトソン』が長谷部の活躍を特集している。

 35歳の長谷部は現在、サッカー選手として絶頂期にいる。ほとんどの選手は30歳にもなると体のあちこちにガタが来るが、長谷部にはそれが当てはまらない。フランクフルトで2度目の春を送る長谷部は、ブンデスリーガで29試合中23試合に出場し、ELではすべての試合に出ている。ウィンターブレイク中には『キッカー』がブンデス最高の選手に選んだ。加えて、長谷部はアジア最優秀国際選手賞も獲得。MFソン・フンミンやMF香川真司を上回る評価だ。12月には、フランクフルトとの契約を更新し、2020年夏までの契約となっている。

 フレディ・ボビッチSDも「彼はチームに安定感をもたらすうえで重要な役割を担っている、守備的な選手だ。選手としてだけではなく、チームにとってとても大切なタイプの人間だよ。誠は私がロールモデルと呼ぶ人間だ」と高評価を与える。

 長谷部はフランクフルトの守備において、おそらく最も重要なポジションを占めている。フランクフルトの失点数はバイエルンとライプツィヒに次いで少ない。長谷部はとても落ち着いてプレーする。どんな監督も自分のチームにいてほしいと願うような、ディティールを正しくやれる選手と評されている。

 ボルフスブルク時代には2009年にブンデスリーガを制覇。またニュルンベルクにも所属したことがあり、右ウイングや守備的MFでプレーしていた。一方で、フランクフルトでは守備の要で起用されており、リベロとして頭角を現した。

 このポジションでなぜここまで素晴らしいプレーができるのか。ベンフィカとの準々決勝第1戦の前に長谷部に聞くと、「僕の仕事は場を整えて、少しばかりの遊び心を発揮すること」と回答。「それは僕にとってそこまで難しいことじゃない」とも口にしたという。

「やるべき仕事をこなしてくれるチームメイトたちには感謝しなければ。彼らは本当によく走るし、戦い続ける。まあ彼らはまだ若いけどね(笑)」

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