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誤審ゴールとなったが…浦和の選手たちが悔やんだ“それ以前”

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[7.13 J1第19節 横浜FM3-1浦和 日産ス]

 本人たちは感覚的に悟った。オフサイドだと――。だが、最終的に下された判定は、ゴールだった。

 問題となったシーンは1-0と横浜FMがリードして迎えた後半16分に訪れる。FWエジガル・ジュニオとのパス交換で左サイドを突破したFW遠藤渓太がクロスを送ると、オフサイドポジションにいたFW仲川輝人が胸で押し込む。一度は横浜FMのゴールが認められたものの、浦和レッズの選手たちが抗議し、一時中断した後にノーゴールの判定に覆った。だが、今度は横浜FM側が抗議すると、最終的にゴールが認められることになった。

 仲川の前に体を入れていたMF宇賀神友弥は、問題の場面を「(仲川が)胸で押し込んでいたのは見えた。自分よりも後ろにいたら胸で決めることはできなかったと思うので、僕はオフサイドだと思っていた」と振り返る。そして、DF槙野智章やGK西川周作も「オフサイドだと思っていた」ようで、一度はノーゴールの判定となった。だが、最終的に判定が覆った。この結果に宇賀神は「判定が覆るのは何とも言えないし、VARがないので仕方ないことかなとも思う」と答え、槙野は「レフェリーもミスがあると思うけど、リーグ全体で改善しないといけないポイントだし、VARを導入できるのならば早急にした方が良いと思う」と持論を述べた。

 “誤審”によってゴールが認められたことは間違いない。しかし、宇賀神が「判定の部分をとやかく言っても変わらない。そこまでの崩された部分やカウンターを受けた部分を、チームとして修正しないといけない」と語り、「それまでのシーンで崩されている部分があった」と槙野が答えたように、“誤審”以前のプレーにも問題があった。

「ああだ、こうだ、オフサイドだ、ハンドだと言う前に、そのシーンまでに崩されてしまったのは事実。そこはチームとして修正しないといけないポイントだと思う」。槙野はそう言って悔しさを滲ませた。

(取材・文 折戸岳彦)
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