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「ジェラードなら1試合で8回仕掛けていた」議論が尾を引く中村敬斗へのレッドカード

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 トゥエンテのFW中村敬斗は前節フォルトゥナ・シッタート戦でゴールを挙げ、追加点をアシストするもキャリア初のレッドカードを受けて退場に。その場面でのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入に疑問符を投げかける声が多方面から上がっている。

 15日に行われたエールディビジ第6節シッタートとのアウェーマッチでも左ウィングでスタートした中村は16分に先制点を決めると、その後2点目をアシストするなど、チームを勝利に導くパフォーマンスを披露。しかし、前半終了間際には相手の右サイドバック、フェリックス・パスラックに対して自陣高い位置でスライディングタックルを仕掛け、VAR検証の結果、レッドカードを提示された。

 この場面では、主審のデニス・ヒグレル氏はVAR介入後にその判定に至ったことが批判を呼んでいる。オランダのサッカー番組『Veronica Inside』の司会を務めるスポーツ記者のヨハン・デルクセン氏も、首を傾げながらこのように語った。

「トゥエンテの日本人選手は絵に描いたようなタックルを見せた。かかとは地についていてファンタスティックなタックルだった。だが、相手選手はちょっと大げさに倒れ、ツァイスト(ビデオ・オペレーション・ルームが位置する街)の人が『これはレッドだ』と言う」

「だが、主審はツァイストの“B級役者”に影響されてはいけない。このようなタックルがレッドカードとなるのなら、フットサルに切り替えるのが良い。国外のチームとはもうこの先対戦しない方がいい。そういうの(タックル)が求められるのだからね」

 同番組に出演した元オランダ代表MFのレネ・ファン・デル・ハイプ氏もその意見に賛同。中村のタックルについて、「イングランドならスタンディングオベーションが贈られるプレーだ。スティーブン・ジェラードならあのようなタックルを1試合に8回仕掛けていたよ」と現レンジャーズ指揮官のレバプールのレジェンドの名前を引き合いに出した。

 オランダサッカー協会(KNVB)は結局3-2でトゥエンテが逃げ切った試合の翌日、中村に2 試合の出場停止処分を科し、そのうち1試合は執行猶予付きとなることを発表。一発退場の場合、通常は複数試合の出場停止処分が言い渡されるはずだが、現地時間20日に行われる次節ヘラクレス戦のみ欠場が決定した。

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