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[MOM3087]仙台ユースMF工藤真人(3年)_完全復活を印象づける決勝弾

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ベガルタ仙台ユースMF工藤真人(左)は決勝点を決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 プレミアPO1回戦 仙台ユース 1-0 阪南大高 広域補助]

 夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会はグループステージ敗退に終わったベガルタ仙台ユース。本来ボランチとしてチームの攻守の要となると目されていたMF工藤真人(3年)は、同大会直前に負傷。グループステージ最終戦の東京ヴェルディユース戦に途中出場するも、本調子からは程遠く、思うような貢献ができなかった。

 大事な3年生の夏に負傷する悔しさを味わった工藤だったが、「トレーナーさんが自分のリハビリにしっかりついて下さったおかげです」と語る通り、その後トレーナーの助言をよく聞き、懸命にリハビリに取り組んだ。その甲斐もあり、この試合では精度の高い長短のパスを駆使して決定機を演出し、後半44分にCKからゴールを決めて、完全復活を印象づけた。

 守備に関しては緊張があったのか「前半、相手はDFが持った瞬間から蹴ってきました。自分はセカンドボールを拾う役割だったのですが、最初は拾えなくて相手のペースになってしまいました」と振り返るように、前半は思うようにこぼれ球が拾えなかったという。それでも、「後半は立て直して、落下地点で準備して、前半よりはセカンドボールが拾えてFWに配球できました」と試合途中でプレーを改善できたことをプラスに捉えていた。

 攻守の要として再び輝きを放ち始めた工藤。仙台ユースの一員として最後の公式戦となるサガン鳥栖U-18戦(15日)に向けては「ビビらずに、今までやってきた練習の成果を最後に全て出して、この代がプレミアに上げたんだぞ、と言えるように頑張ります」と意気込む。仙台ユースのプレミアリーグ参入には、工藤の攻守にわたる活躍が不可欠だ。 

(取材・文 小林健志)
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