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柴崎岳が連日の注意喚起「自らの手で家族を葬るかもしれない可能性を…」

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日本代表MF柴崎岳(デポルティボ)

 日本代表のMF柴崎岳(デポルティボ)が29日、自身の公式noteを更新し、新型コロナウイルスの感染が拡大しつつある日本の人々にあらためて注意を呼びかけた。柴崎は28日にも、自身の公式Twitter(@GakuShibasaki_)に投稿した動画で「皆さんの意識を変え、感染拡大の防止に向けてより良い方向に向かっていきましょう」と伝えていた。

 この日の投稿で柴崎は「サッカーの話をしても今はあまり意味がないのではないかと思う時があります。昨日、僕のSNSに動画をアップしましたが、その背景や思いを伝えたいと思います」と前置きし、自身の心境を語った。

 柴崎が住むスペインでは29日までに約7万2000人以上の感染者、5600人以上の死者が確認されている。政府発表によると今月1日時点の感染者はわずか114人。ところが9日に1000人を突破すると、翌10日には2000人に到達し、それ以降は感染者が1日数千人単位で増えている。また死亡者も3月中旬以降、数百人ずつ増加している。

 柴崎はこの状況を「コロナウイルスは一国の問題ではなくなっています。世界や僕がいるスペインの状況を見て、近い将来、今見ているこの酷い光景が日本にも訪れると想像すると背筋が凍ります」と厳しく認識。その上で徐々に感染が広がりつつある日本の現状を憂慮している。

 日本は29日午後8時現在、クルーズ船を除いた感染者が1883人で、死亡者が56人となっている。それでも柴崎は「日本で、たかが数十人亡くなったと思っている人は自分の知らない誰かが亡くなったとしか思えず、危機感を持てないのも無理はないかもしれません。ですが数日後、また数百人、数千人、数万人となった時にはもう既に遅い」と警鐘を鳴らす。

 柴崎が日本の人々に求めるのは、自分の家族を含めた周囲の人々への“もしかしたら自分が感染させてしまうかもしれない”という想像力だ。

「僕が無事でも、僕の親を、または祖父母を、家族を感染させ、間接的に殺してしまうかもしれないと思うと恐怖でしかないです。あなたは無事でも、あなたの親を、または祖父母を、家族を感染させ、結果的に殺してしまうかもしれないです」。

 そう語った柴崎は「自らの手で家族を葬るかもしれない可能性を不要不急の外出以外でわざわざ拾いに行くなんて馬鹿げています」と厳しい現実を突きつけながら、「今日する事は今しなければいけない事なのか、収束してからじゃダメなのかをしっかりと判断して欲しいです」と真摯に呼びかけた。

 また「医療関係者は疲弊して、自らが感染するリスクが最も大きい所に身を投げだし、患者を治療しています。全ての人々を介抱できず、時には誰かを選んで誰かを放棄する事も余儀なくされます」と現場で奔走する医療従事者にも思いを寄せ、「このような事を日本で起こす訳にはいきません」と力強く語った。

「本当に必要最低限の移動だけにして、出来る限り人との接触を避けて、外に出る時は最大限注意して周りに配慮して欲しいです。帰ってきたら手洗いうがいもして、自分に出来る事を毎日して欲しいです。スペインでの光景、状況を日本で繰り返さない為に、今一度本当に危ないんだと危機感を持ってださい。ご理解、宜しくお願いします」。

 全文は柴崎岳公式note「今の状況と思い」(https://note.com/gakushibasaki/n/n1f23180c6477)。

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