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桐生一の長身レフティMF小林凌大、プロになるために2年目の結果にこだわる

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桐生一高期待の長身レフティ、2年生MF小林凌大

 FW鈴木武蔵(現札幌)やFW若月大和(現シオン)らを輩出した桐生一高(群馬)の田野豪一監督は、「本田圭佑みたいにしたい」と期待を寄せる。伸び続けている身長は180cm間近で雰囲気のあるレフティ。2年生MF小林凌大は今年、来年の飛躍に注目の素材だ。

 昨年は入学直後のプリンスリーグ関東で早くもデビュー。コーチ陣も期待感を口にしていたが、5月にアクシデントで腕を負傷し、2か月間離脱してしまう。「プリンスリーグとか外で見ているよりも中の方がスピード感があって、(復帰後も)慣れるまで時間がかかりました」という小林は、1年目に納得のいく結果を残すことができなかった。

 そして、「2年のうちに結果を出さないとプロはないと思っているので、結果を出したい」と意気込んでスタートした2年目も、新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズンがストップ。やり切れない思いがあったが、活動休止期間は割り切って下半身強化などに務めてきた。練習が再開した今は、選手権やプリンスリーグ関東での爆発へ意欲を燃やしながら日々を過ごしている。

 ストロングポイントは左足からのパスとシュート。そして、相手の警戒を上回るようなアイディアで決定機を演出するところだ。元々、前橋SCジュニアユース時代はドリブルを得意としていたプレーヤー。キープ力も高く、攻撃の組み立てにかかわりながら中央突破することも、一本のパスでテンポを変えることもできる。自信を持つ武器をもっともっと伸ばして、「唯一無二というか、誰とも被らない選手に」なることが理想。その姿を本気で追い求めていく。

 本田圭佑や本人が目標の存在に挙げるMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)のような選手になるには、相当な努力と勝負強さが必要。課題の守備にも向き合っていかなければならない。小林は努力を続けてまず、色々な人に見てもらうチャンスを掴み取ることを考えている。

「知名度とか全然なんで、プリンスリーグで結果を残して、活躍して名を広めないとプロになれないと思います。しっかりと結果を残して、良い1年にできるようにしたいです」。毎試合、得点とアシストにこだわって、チームの勝利に貢献すること。そして、公式戦で活躍して自身の可能性を広げる。

(取材・文 吉田太郎)
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