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[アミノ]土壇場PKで追いつき延長戦で逆転!流通経済大が初優勝、神奈川県リーグ東海大も全国大会切符掴む

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[11.3 アミノバイタルカップ決勝 流通経済大3-2(延長)早稲田大 AGFフィールド]

 アミノバイタルカップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会の決勝が3日にAGFフィールドで行われ、関東2部の流通経済大が同1部の早稲田大を延長戦の末に3-2で下し、初優勝を飾った。

 すでに上位5チームに与えられる来年1月開催の全国大会への出場権を獲得しているが、タイトルを争う決勝戦に相応しい激しい試合展開の好ゲームが繰り広げられた。

 早大が序盤からMF水野雄太(2年=大津高)らがサイドからの積極的な突破でチャンスメイクを図り、中央で待ち構えるFW加藤拓己(3年=山梨学院高)がパワフルなプレーでゴールに迫っていく。ただ流経大もDFアピアタウィア久(4年=東邦高/仙台内定)とDF伊藤敦樹(4年=浦和ユース/浦和内定)のJ1内定CBコンビがゴール前に立ちはだかり、得点機を与えない。

 後半に入ると流経大も徐々に圧力を強めていくが、後半22分のDF佐々木旭(3年=埼玉平成高)のオーバーラップからマイナスに上がったクロスを合わせたFW満田誠(3年=広島ユース)のシュートが枠右に流れるなど、決定力を欠いてしまう。試合はスコアレスのまま終盤戦に向かうことになる。

 だが後半43分、一気に試合が動き出す。早大はDF宮本優太(3年=流通経済大柏高)のハンドを誘ってPKを獲得。主審は一旦、エリア手前からのFKを指示したが、副審に確認後、PKに訂正。これを加藤が力強く蹴り込み、先制に成功する。

 しかし流経大は諦めていなかった。宮本に代えてFW伊藤隆人(4年=盛岡商高)を投入するなど、前線に人数をかけた流経大は後半ラストプレーとなるセットプレーから、ゴール前の混戦でPKを獲得。これを伊藤が落ち着いて沈め、土壇場で試合を振り出しに戻す。

 試合は延長戦に突入。すると劇的な同点劇で勢いづく流経大は一気に突き放すことに成功する。延長前半5分、こぼれ球を押し込んだFW加藤千尋(4年=流通経済大柏高/仙台内定)のシュートは右ポストを叩いたが、そのまま逆サイドネットに収まり逆転に成功。

 さらに延長前半14分には裏に抜け出した伊藤隆が右足で落ち着いて蹴り込んで、2点のリードを奪う。最終盤の延長後半アディショナルタイム1分にクリアボールを拾われてFW{{杉田将宏(3年=名古屋U-18)にゴールを許したが、再び同点とまではさせなかった。

 初の決勝進出で初優勝。今季は2部リーグを戦うシーズンとなっている流経大が、見事な“下克上”を果たした。「先制されて苦しい展開でしたけど、最後まであきらめない気持ちが結果に繋がったと思います」と主将DF伊藤が充実の表情で話せば、中野雄二監督も「先制されたことで諦めずに追いつけたことに成長を感じる」と目を細めた。

 また同日行われた5位6位決定戦で、神奈川県リーグの東海大が関東1部の立正大に2-1で逆転勝ちし、5位に入賞。来年1月に開催される全国大会への切符を手にした。

 全国大会の関東地区に与えられた出場枠は9。残りは関東1部リーグの上位チームに与えられることになる。アミノバイタルカップで出場権を獲得した関東1部のチームは早大のみとなったため、早大を除く上位4チームが新春の舞台に進むことになる。

▽最終順位
優勝:流通経済大
準優勝:早稲田大
第3位:日本大
第4位:東洋大
第5位:東海大
――↑全国大会出場↑――
第6位:立正大
第7位:桐蔭横浜大
第8位:法政大

●第94回関東大学L特集

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