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清水は14年ぶりの開幕連勝ならず…福岡DFサロモンソンの終了間際FK弾でドローに終わる

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清水は終了間際に痛恨の失点

[3.6 J1第2節 清水 2-2 福岡 アイスタ]

 J1リーグは6日に第2節を行った。清水エスパルスアビスパ福岡が対戦し、2ー2のドローとなった。

 清水は開幕節で鹿島アントラーズに3-1の逆転勝利。3日のルヴァン杯グループリーグ初戦でもサンフレッチェ広島とスコアレスドローに終わり、ロティーナ監督新体制は少しずつ順応を見せ始めている。今節は4-1-2-3の布陣で、GK権田修一が先発入り。4バックはDF原輝綺、DFヴァウド、DF鈴木義宜、DF片山瑛一が並び、アンカーにはMF竹内涼を配置。FW後藤優介が右の、MF中村慶太が左のインサイドハーフ。右サイドにMF中山克広が、左サイドにMFカルリーニョス・ジュニオが起用され、最前線はFWチアゴ・サンタナとなった。

 今季J1昇格の福岡は、開幕節で名古屋に1-2の敗戦。そして3日のルヴァン杯でも北海道コンサドーレ札幌に2-3で敗れ、黒星が続く。4-4-2の布陣を敷き、守備陣はGK村上昌謙、DFエミル・サロモンソン、DFドウグラス・グローリ、DFカルロス・グティエレス、DF志知孝明。中盤にMF重廣卓也とMF前寛之を起用し、右サイドはMF金森健志、左サイドはMF石津大介が張る。2トップはFWブルーノ・メンデスとFW山岸祐也になった。

 序盤から清水が攻勢に出て、前半12分に先制。右サイドの中山が大きく蹴り上げてサイドチェンジをすると、カルリーニョスが中村がパスを出す。中村はPA手前でボールを触りながらヒールで落とし、走り込んだカルリーニョスが右足シュート。GK村上に触れられながらもゴール右隅に決め切った。

 失点した福岡もパスをつないで反撃に出る。前半18分、金森のパスをPA左の石津が収め、右足でコントロールショット。ゴール右隅に向かったボールは片山にヘディングでブロックされ、惜しくも得点にはつながらなかった。

 先制した清水は4-4-2の守備陣形から安定した試合運びに。前半28分には左サイドの中村がボールタッチで相手を翻弄しながら、右足でインスイングのクロスを放つ。PA内の後藤が頭で合わせるが、わずかにゴール右外に逸れていった。

 清水は前半終了間際、スローインの流れからカルリーニョスが決定機もゴールにはならず。しかし、1-0でリードしたまま前半を折り返した。

 後半最初のチャンスは清水。カルリーニョスが中盤でボールを奪い、ショートカウンターを仕掛け、PA手前から右足シュートを放つ。しかしゴール左に外れた。一方、福岡も同6分に敵陣でのパス回しからPA手前でのFKを獲得。サロモンソンのシュートは清水の壁に阻まれた。

 拮抗状態からスコアを動かしたのは福岡。後半16分、サロモンソンが右サイドを駆け抜け、スピードに乗ったままクロスを上げる。ボールは両チームの選手に触れられないままファーサイドへ。待ち構えた山岸が冷静にボールを収め、右足ボレーで同点ゴールを挙げた。

 しかし、清水もすかさず取り返す。後半20分、左サイドから片山がロングスローを放り込み、敵陣で混戦に。中盤でボールを拾った片山が再び敵陣に浮き球を上げると、飛び出したGK村上がファンブル。PA右にこぼれたところを中山が左足ボレーで叩き込み、無人のゴールに突き刺した。中山はJ1初得点になる。

 2-1と勝ち越した清水は後半25分に、後藤に代えてFWディサロ燦シルヴァーノを投入。福岡も石津を下げてMF田邉草民を入れた。

 清水の勢いは加速していく。後半30分、カルリーニョスが左サイドからクロスを上げると、交代出場のディサロが高い打点からヘディングシュート。GK村上のセーブでボールがはじかれたところをゴール前の中山が押し込むが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。

 福岡は後半31分に山岸を下げてFW城後寿を投入。さらに同40分には重廣に代えてMFカウエ、金森を下げてDF湯澤聖人を入れて交代カードを使い切る。

 すると、諦めない福岡が後半アディショナルタイム2分過ぎにチャンスを掴む。PA手前でFKを得ると、再びキッカーはサロモンソン。右足シュートは清水の壁に当たって軌道が変わり、そのままゴールに吸い込まれた。

 激しい接戦は2-2で痛み分けに。清水は14年ぶりの開幕連勝とはならず、福岡は今季初の勝ち点を手にした。

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