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帰ってきたベンゼマが土壇場同点弾!! 両エース君臨のマドリードダービーは両GKの好守も光り白熱ドロー

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レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマが土壇場で同点ゴール

[3.7 ラ・リーガ第26節 A・マドリー 1-1 R・マドリー]

 ラ・リーガは7日、第26節を各地で開催し、アトレティコ・マドリーレアル・マドリーが対戦した。現在、1試合未消化の勝ち点58で首位を走るアトレティコと5ポイント差で追う3位レアルのマドリードダービー。今季2度目の対戦は両チームのエースが1点ずつを奪い、1-1で引き分けた。

 前半戦は第13節、開幕当初から調子が上がらなかったレアルが無敗を続けていたアトレティコをホームに迎えた。試合はホームのレアルがMFカゼミーロの得点と相手のオウンゴールで2-0の勝利。堅守を誇るライバルから2ゴールを奪い、独走にストップをかけた。

 今回の対戦は前回とは対照的で、直近のリーグ戦5試合で2勝2分1敗の勝ち点8にとどまっていたアトレティコに対し、レアルは4勝1分の勝ち点13。レアルにとっては優勝争いに名乗りを上げるべく、落とせない試合となった。
 
 先発もビッグマッチ仕様。互いにこの試合に向けて調整を続けてきた主力が復帰を果たした。ホームのアトレティコはMFキーラン・トリッピアーとMFヤニック・フェレイラ・カラスコがスタメン入り。一方のレアルは前節で怪我から復帰し、途中出場したFWロドリゴ・ゴエスが右のウイングでスタートからプレー。エースのFWカリム・ベンゼマもリーグ戦3試合ぶりの出場となった。

 試合は開始から両チームともに様子を見る展開。それでも前半15分、ホームのアトレティコがスコアを動かす。右SBのキーラン・トリッピアーが縦にボールを流すと、ハーフライン手前でMFマルコス・ジョレンテがDFナチョ・フェルナンデスをワンタッチで剥がし、前線にドリブル。ペナルティ手前で右に流れてきたFWルイス・スアレスにパスを送ると、スアレスは華麗なアウトサイドキックでゴール左隅に流し込んだ。これで公式戦6試合ぶりとなるラ・リーガ17得点目となった。

 1点ビハインドとなったレアルは失点直後の同18分にチャンスを迎える。FWマルコ・アセンシオが左サイドからクロスボールを送ると、ベンゼマがフリーで左足ボレーを放つ。しかし、当てそこなったシュートはアトレティコのGKヤン・オブラクが難なくキャッチした。レアルは同29分、相手のクリアボールを拾ったカゼミーロがダイレクトで強烈ボレーシュートを放ったが、これもオブラクに弾き出された。

 アトレティコは前半38分、先制点のスアレスがゴール前でチャンス。右サイドからのクロスをファーサイドでボレーで狙った。しかし、このシュートはGKティボー・クルトワの正面でキャッチされ、追加点とはならない。

 アトレティコの1点リードで迎えた後半、最初にビッグチャンスを迎えたのはアトレティコだった。8分、左サイドで相手DFのパスをカットしたカラスコがスアレスとのワンツーでPAに侵入すると、クルトワと1対1。しかし、この決定機はクルトワが強固なブロッキングでピンチを阻止した。

 さらにたたみかけるアトレティコは、同10分にもチャンス。PA内でスルーパスを受けたカラスコがカットインでゴールに向かう。GKを引き出し、中のスアレスにパスを送るが、シュートは素早くポジションを戻したクルトワにまたも阻まれた。

 1点を追うレアルは後半15分に選手交代を実施。両ウイングのアセンシオとロドリゴに替えて、MFフェデリコ・バルベルデとFWビニシウス・ジュニオールをピッチに送り込んだ。リードを守るアトレティコは後半19分に動く。この日多くのチャンスを作ったカラスコを下げて、FWジョアン・フェリックスを投入し、追加点を狙う。

 ゴール前で多くのチャンスを迎えるアトレティコに対し、攻めあぐねるレアル。後半30分すぎからようやく猛攻を仕掛けるも、バルベルデやベンゼマの決定的なシュートはオブラクのビッグセーブに遭った。

 それでも後半43分、ここまで1点の遠かったベンゼマが大仕事を果たした。カゼミーロとのワンツーでペナルティエリアを打開すると、オブラクの動きを見ながら冷静にシュート。土壇場でレアルが追いついた。その後は両チームともに得点を奪えず、1-1でタイムアップ。今季2度目のマドリードダービーは勝ち点1を分け合う結果となった。

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