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[関東]「開幕に相応しいゲームができた」明治3連覇へ白星発進!J1内定5選手擁す流経大を開幕戦で撃破

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[4.3 関東大学L第1節 明治大3-2流通経済大 味フィ西]

 JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦1部が3日に開幕し、2連覇中の明治大が1部復帰を果たした流通経済大に3-2で勝利し、白星発進を決めた。

「流経さんの前評判が高く、明治が劣勢とみられていたと思うけど、本当に大学サッカーらしい、開幕に相応しいゲームができました」。J1内定者5人を擁す流経大を相手の開幕星に、栗田大輔監督の頬も自然と緩んだ。

 試合の入りが良かった。FW太田龍之介(2年=岡山U-18)とFW佐藤恵允(2年=実践学園高)の2年生2トップを中心に、経験の浅い相手CB濱田雄也(3年=札幌大谷高)と国府田宗士(1年=鹿島ユース)に圧力をかけていく。

 すると前半12分の佐藤恵が迎えたGKとの1対1は阻まれたが、同18分、同じようにDF石井優輝(4年=昌平高)のクリアボールで佐藤恵が裏に抜け出すと、今度はしっかりと流し込んで先制点が決まる。

 さらに前半を1点リードで折り返した直後の後半3分、右サイドからDF岡庭愁人(4年=FC東京U-18)が正確なクロスを上げると、ファーサイドの太田の頭にピタリ。力強いヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、リードが2点に広がった。

 しかし流経大も流石に黙っていない。明大の中盤の運動量が落ち始めたこともありサイド攻撃が機能し始めると、後半13分、FW齊藤聖七(3年=清水ユース)がドリブルで持ち込んでクロス。MF仙波大志(4年=広島ユース/広島内定)が繋いだボールに走り込んだMF菊地泰智(4年=流通経済大柏高)が左足ダイレクトで蹴り込み、1点を返す。

 だが後半38分に明大は途中出場のFW藤原悠汰(4年=広島皆実高)が左サイドからゴールネットを揺らしてダメを押す。終了間際に流経大もFW佐藤響(4年=水戸啓明高)の粘りからFW中島舜(1年=柏U-18)が開幕デビュー戦ゴールを決めたが、反撃もここまでだった。

 今年の明治大サッカー部は創部100周年の節目の年。昨年は同部初のリーグ戦連覇を達成し、Jリーガー12名を輩出した今最も勢いのある大学サッカー部だ。メンバーが大幅に変わった今季開幕戦。栗田監督が話したように、「明治が劣勢」とみる向きもあったが、“強い個人”を追求し続ける明大はやはり簡単には崩れなかった。

 主将DF石井は「去年に比べて弱いというのは全員が自覚できている」ことが強みだと胸を張る。そして「常に練習からチャレンジして、常に上を目指せていることがいい部分」とすると、「3連覇がかかっているけど、先を見据えても仕方がない。外的要因に左右されないで、目の前の1試合を勝ち切ることに集中できればと思います」と強調した。

●第95回関東大学L特集

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